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ジャンル:ダットサイト

STEINER社のハンドガン向け密閉型ダットサイト

検証人数:2人

実弾射撃評価:有り(GLOCK – G17、Benelli – M4)

執筆時期:2023年2月

※本製品を提供してくださったT氏に感謝いたします。

後日レビューを行う事ができた、比較対象のAimpoint ACRO P-2のレビューはこちら↓ ↓

【レビュー】 Aimpoint – ACRO P-2

SPECS | 性能諸元(公式)

メーカー名(メーカー国・製造国) STEINER(ドイツ連邦共和国・不明)
サイズ(全長×全幅×高さ) 45mm x 31.5mm x 30.5mm
重量 約58.1グラム
対物・接眼レンズサイズ 20mm×16mm・21mm×16mm
倍率 1倍
パララックス(視差)設定 10~150m
ドットサイズ 3.3MOA
イルミネーター 赤色LED 8段階調光(内2段階は暗視装置用)
使用電池(電池寿命) CR1632リチウム電池(中間光量で13000時間)
動作保証温度 -40℃~60℃
防水性能 10m
価格(購入価格) 574.99ドル(2022年、427ドルで購入)

ドイツからの刺客


2018年、それまでオープンタイプが主流だった拳銃向けダットサイト市場に対し、Aimpoint社がエンクローズドタイプ(密閉型)のACROシリーズを発表した。

当初は、拳銃に載せるのはまだまだ大きいとの考えが多かったユーザーの嘲笑を誘うこともあったが、オープンタイプには無い堅牢性、全天候性能や照準のしやすさで次第に人気が出てきて、今では様々なメーカーがラインナップに加えつつある。まだまだ民間が主流ではあるが、今やちょっとした流行になっていると言えるだろう。

COMPシリーズや、Microシリーズ等、今まで数々のダットサイトにおける「セグメント」を作り上げ、業界を牽引してきたAimpointの先見性はさすがと言わざるを得ない


そんな市場に対し、ドイツからの刺客がSTEINER社のMPSMicro Pistol Sight)である。今回はそのMPSの紹介と、持ち主のT氏が選定をするに至り、候補として見て触れたAimpoint – ACRO P2と、HOLOSUN – HE509T X2のライバル2名との比較を交えながらレビューをしていこう。


まず目を引くのは何だか堅牢そうな外観だろう。強化樹脂と金属の複合フレームで覆われたそのデザインは、装甲化された輸送コンテナやガチ度MAXなボーグキューブに見えてくる。

事実、MPSは堅牢さを売りに出しているし、そもそもハンドガン向け密閉型ダットサイトの火付け役があの信頼性と耐久性重視のエイムポイント社だったこともあり、頑丈さ抜きには舞台に上がれないと言っても良いジャンルになっているのかもしれない。


頑丈さは前面を見てもわかってくる。対物レンズはフレームより少し奥まった位置にあり、保護されている。

ダットサイトを拳銃のスライド上部に設置した場合、ダットサイトに手のひらを引っ掛けたり、靴や机等を引っ掛けてスライド操作をする人がいるし、現にそういう手法が確立されている。そういうラフな扱いかたをされても、レンズが何かに干渉しないように考慮されているのだ。


対物レンズは朱色やワインレッド系のマルチコーティングが施されている。

対物レンズのサイズは20mm x 16mm。16mm x 16mmの正方形形状であるAimpoint ACROシリーズよりも大きなレンズで見やすいことも売り文句にしている。

ホロサン HE509T X2は22.8mm x 16.7mm。全体のサイズはMPSよりも小さくしながらもレンズは大きい。


LEDユニットは本体内上部に設置されている。灯っている様子は環境に合わせた常識的な明るさであっても近づけば見える。日中は大丈夫なレベルだが、夜間や暗闇の隠密行動時には少し留意してもらいたい。


後面の接眼レンズは21mm x 16mmと横が対物レンズよりも若干長い。

上面と右側面にあるダイヤルネジはダットの上下左右を調整するエレベーション、ウィンデージダイヤル。

爪で回すのは難しく、9パラ薬莢の尻(リム)でもサイズ的に少し面倒なので、大人しくマイナスドライバーを使おう。

両者とも、1クリックの移動量は1MOA、最大移動量は90MOA。HOLOSUN – HE509T X2は30MOAなので、こちらは圧倒的に柔軟に調整できる。(Aimpoint – ACROは不明)

1MOAは100メートルにおける約2.9cm。


左側面にある二つのスイッチで全ての操作を行う。電源を入れる際はどちらでもよいので押し、切る際は「-」ボタンを長押し。

ひとつ面白い機能があり、点灯中に両ボタンを長押しすることで、光量調整を無効にし、現在の光量で固定化される。不意の誤操作を防ぐ目的だろう。

スイッチを押した際の指へのフィードバックは大きさの割にはある。スイッチの形状だけ見ると、ACROシリーズやHE509T X2と比べると押しにくそうだが、意外とグローブをはめてても操作はしやすい。

上面にあるマンホールはバッテリーコンパートメント。この電池蓋だが、切られているネジ溝のかみ合わせが少しシビアで、なかなか締まりにくい。蓋側の溝に少しだけグリスを塗布するとましになる。

まぁHOLOSUN HE509T-RDの工具がないと開閉できないトレー式よりは全然良い。

使用電池は、ダットサイトでよく使われるCR2032より一回り小さなCR1632を使用。この手の拳銃向けダットサイトの電池はこれがよく使われている。


さて、STEINER – MPSのフットプリントはなんとライバル機種であるAimpoint – ACROシリーズの規格に準拠している。現時点(2023年2月)で、エイムポイント社のACROシリーズ以外でこのフットプリントに対応しているのはMPSだけである。

正確には溝の幅が若干違い独自規格に近いが、リコイルノッチ部分で固定することが可能になっている。もちろん、問題なく使用できる。

一見するとHOLOSUN – HE509TシリーズもACRO規格にそっくりな形状をしているが、こちらは完全に独自規格のフットプリントであり、互換性は無い

ACROシリーズのフットプリントは、まるでピカティニー規格の20mmレールのようにレール状に爪を噛ませて手軽に付けることができる魅力がある。脱着が面倒な拳銃用光学照準器のフットプリントの中では個人的には気に入っており、できれば今後普及してほしい規格だ。

この「フットプリント」をどうするかは、メーカーにとって悩ましい問題だ。現在、ほとんど独壇場とも言えるピカティニーやウィーバー規格の20mmレールを搭載するライフル等やサブマシンガンだと、フットプリントがどうであれ、最終的には20mmレールに設置できれば良いという逃げ道があるのだが、ハンドガン業界はそうはいかない。まだまだ各社が各々の規格の「土台」を作り、どの光学照準器を購入しても、20mmレール仕様のようにポン付けすることはほとんどできない。

故に、リリースする新製品に対して、どのフットプリントを選ぶかに関しては時に売り上げを左右する悩ましい問題でもあるのだ。MPSがACROのフットプリントを選らんだことに関しては、ACROシリーズの将来性への期待や買い替え需要を狙ってのことかもしれない。


ちょうどいいのでここらで付属品やパッケージの話をしよう。

パッケージは白を基調とした安っぽい紙箱。

付属品は、マイナスドライバーやT10トルクスドライバーの工具類に説明書、レンズクリーナー、そしてDocter規格対応アダプタープレートにそれの長さの違う2種類のネジ。


多言語対応の説明書はカラー印刷でわかりやすい…と思いきや、マウント等の説明が一部足りない。


付属のアダプタープレートはハンドガン向け光学照準器のフットプリントとして広く普及しているDocter規格に対応している。

そのため、写真のようにそれに対応した20mmマウントと組み合わせれば、幅広い銃器に装着が可能だ。現に、コンパクトさと軽量さが人気になり、この手のハンドガン向け光学照準器を散弾銃、小銃、短機関銃に付ける人も増えている。

一方、HOLOSUN – HE509Tシリーズに付属するアダプタープレートはこれまた広く普及しているRMR規格となっている。


ここでSTEINER – MPSのサイズについて見ていこう。

MPSの全長は45mm。ライバル機種であるAimpoint – ACRO P2は47mm、HOLOSUN – HE509T X2は40.8mmとなっている。

公式では全長が55mmと45mmで混在していたが、おそらく前者はアダプタープレートを含んだ長さだろう。

残念ながらACROやHE509Tは手元にはないが、同社MRS(全長48mm)とAimpoint T1(全長62mm)を並べてみた。MPSの小ささがよくわかるだろう。


MPSは側面から見ると一見ごちゃごちゃと装甲化されたようなデザインであるが、前後方から見ると、左右への余計な出っ張りがなく非常にスラッとした外観がうかがえる。

同社MRSには20mmピカティニーレール仕様以外にもDocter/Noblexフットプリント対応版モデルがあったことを考えると、ある意味でMPSの前身とも言えるかもしれない。


拳銃に載せた場合はこんな具合だ。拳銃向けオープンタイプダットサイトと比較して、全長や幅はほとんど変わらないか、機種によっては小さい場合もある。だが、特に上部を密閉化していることにより、高さはどうしてもオープンタイプより高くなりがちだ。

MPSの全高は31.5mmであり、Aimpoint – ACRO P2(31mm)、HOLOSUN – HE509T X2(30.7mm)と比べると一番背が高い。1mmにも満たない差ではないかと思う人もいるかもしれないが、大変コンパクトなダットサイトなので、ほんの少しの差で意外と印象は変わってくる。この中で一番背が低いHE509T X2であったとしても、拳銃に載せるとけっこう大きさを感じるはずだ。

そのため、付けると見た目や視界、サイティング等に影響を与えると感じる人は少なくなく、エンクローズドタイプが一部で流行っているとはいえ、アイアンサイトや従来のオープンタイプのダットサイトを置き換えるほど普及しているわけではない。


STEINER – MPS

↓ STEINER – MRS


こうしてみると、MPSの余計なものに干渉されないスッキリとした視界の良さがよくわかるだろう。バッテリーコンパートメントを上に移しただけでなく、少しでも出っ張りを少なくした恩恵は大きい。

また、完全では無いにしろこのような近くを照準した状態でもMPSはレンズの歪み等が少なく、等倍に近いこともわかる。

ボディ縁の薄さはAimpoint – ACROシリーズと比べると薄いため、視界の広さはMPSの方が良いと感じる。これに対してHOLOSUN – HE509T X2は上部もよりすっきりと薄くなっていて余計なノイズはさらに少なくなっている。

ひとつ面白いのは、MPSの上部エレベーションダイヤル付近の形状に合わせて、鏡筒内部も同じ形状をしている。この形状が気に食わない人は一定数いる。

50メートル照準 | STEINER – MRSとの比較


STEINER – MPS

↓ STEINER – MRS


MRSと共に屋外に持ち出して50メートル先の180cmの位置に吊り下げたツナギに照準。

青紫系のレンズの色味を見せるMRS(下)と比べると、以外にも青さの目立つMPS(上)。この青さはAimpoint – T1よりも少し青いくらいだ。

STEINER社によると、特定波長の光を減衰させ、他はそのまま通すノッチフィルターとしての役目で青くしているとのこと。砂地等の射撃場や競技の場で使用することが多い関係上、ギラついた白っぽい色を減衰させて見やすくしているようだ。

ダットサイトのレンズは透明度が高ければけして良いわけでもない。これはシューターの運用環境や好みの問題だ。

MPSのダットのサイズは3.3MOA。MRSの3MOAと比べると人間の目ではほぼ区別はつかない。Aimpoint – ACRO P2は3.5MOAで、HOLOSUN – HE509T X2は2MOAだが、さらに設定により32MOAのサークルレティクルも表示可能だ。レティクルを選べる自由度の高さは他にはないアピールポイントだ。2MOAという小さなダットも、ライフルやサブマシンガン等に載せる場合は役立つだろう。


さて、先程のMPSとMRSの比較写真は、ライフル等のストック(床尾)がある銃器に搭載した場合の目の位置からの撮影だ。MPSは本来拳銃に載せることを前提に作られているため、今回は拳銃の構え方の一つである、両肘を伸ばして行うアイソセレス(Isosceles Stance)を想定した少し離した位置でも撮影した。ターゲットまでの距離は同じく50メートル。

ダットサイトと目の距離を離してグリグリを銃を動かした場合、レンズの歪み等はより気になってくるものだが、MPSはその歪みがMRSと比べると少なく、移動しながらの射撃でも視界の違和感は少ない。

この点に関してはAimpoint – ACRO P2もHOLOSUN – HE509T X2も同等に少ない。

ちなみに、ダットの明るさは8段階中6段階目に設定。最大光量は十分明るく灯すことができるので、直射日光下でも問題ない。ただ、あと2段階ほど増やしてもう少し細かく設定できるか、明るさ4~8の設定をもっとバランスよく調整してほしい感じはする。

8段階中下2段階は暗視装置用途となっている。Aimpointのように、暗闇では肉眼で見えないほど暗くでき、時間帯や環境を問わず使えるメリハリのある光量だ。

HOLOSUN – HE509T X2は暗闇ではもう少し暗くして欲しい感じがある。

100メートル照準


ターゲットまでの距離を100メートルまで伸ばして照準。

ここでは太陽がこちらに向いた順光状態で照準している。強い光源がこちらに向いている場合、上面付近と接眼レンズ部のシーリング部分少し内部で反射してしまうが、照準や視界に影響を及ぼすような大きな支障にはならない。

同社MRSと比べた場合、周囲の光による余計な乱反射等はMRSの方が少なかった。

この100メートル照準では、精密射撃を考慮に入れてダットの光量を一段落として8段階中5段階目に設定。3.3MOAのサイズなので、この距離であってもヘッドショットは可能である。故に、ライフルやサブマシンガン等に装着するシューターがちらほら出てきているのも納得できる。小さなサイズと重量で、非常にフットワークが軽く運用できる。

ちなみにMPSは、点灯中に操作が何もない状態で13時間が経過すると、自動的に消灯する。HOLOSUN – HE509T X2の場合は10分間無振動だと自動消灯し、その後もモーションセンサーにより少しでも振動を感じると即座に再点灯する。Aimpoint – ACRO系にはこの手の機能は無い。

パララックステスト │ 100メートル


100mの距離におけるパララックス(視差)は上下左右共に7~10cmほどであり優秀。

公式によると、MPSのパララックス設定は説明書では25m、販売用スペックシートには10m~150mと表記されていたりとはっきりしていない。

ガンハンドリング、使用感等


持ち主のT氏は、年に何回か仕事の関係で半月前後渡米する。彼はその合間に預けている銃器で気ままに射撃や狩猟、競技を楽しんでいる。今回は手持ちのGLOCK – G17(Gen5)に、出場する競技でダットサイトを載せたくなり、どうせなら今流行りの密閉型を付けたいと考え、熟考の末にMPSを購入した。こちらが頼んだわけでもないのに、わざわざ取り外してレビューのために持って来てくれたのは非常に嬉しかった。

T氏は私同様、セミオートマチック拳銃の再装填の際にスライドリリースレバーではなく、スライドを引く手法を好む。前述したように、MPSに手を引っ掛けてスライドを引く小技ができるため、今までのように拳銃のスライドをつかんで再装填を行うよりも素早くできると気に入っていた。オープンタイプのダットサイトでもこの手法はできないことはないが、製品によっては耐久性の面で不安になってくる。

直射日光の照り返しがきつい砂地で射撃を行ったようだが、ノッチフィルターのおかげと、青みによる若干暗く映ることにより、従来のオープンタイプのダットサイトよりも射撃は視界の面でやりやすかったとのこと。鏡筒内の反射は少し気になると言えば気になるが、支障を来すほどではない。

暗い環境下での視認性は、その分少し見えにくさを感じる。レンズの透明度だけ見るならばHOLOSUN – HE509T X2が一番クリアで、次点でAimpoint – ACRO P2だ。

素のアイアンサイトや、軽いオープンタイプのダットサイトと比べると、素早く銃を降った際に遠心力の増加は感じる。

ただ、ジャムった(装填不良)際は、ダットサイトで排莢口が見えにくい関係上、特に何も付けていない状態と比べて少し気づきにくくなったと感じていた。これは慣れの問題かもしれないが。

そこまでラフに扱ったわけではないが、T氏は9x19mm弾で600発ほどの射撃を行い、私は12番ゲージスラッグ弾で10発ほど射撃を行った。今のところ不具合等は一切起きていない。2023年には米国カンザス州のハイウェイパトロールに採用されたこともあるので、それなりの実力はあるはずだ。

Conclusion | 総評


せっかくハンドガン向けエンクローズドタイプのダットサイトを3機種試してきてもらったのだから、まずはハンドガンに密閉型ダットサイトは有りか無しかを考えたい。結論から言うと、私は競技向けでも戦闘向けでも有りだと考える。今までオープンタイプの弱点であった耐久性の低さが補われ、小さなターゲットや遠くのターゲットに対する速射性能や命中精度を上げることができる。T氏は約60m先の複数のビール瓶の射撃を行った際も、難なく当てれたと自慢していた。

ただ、5メートル前後のポイントシューティング(照準器を使用しないいわゆる勘撃ちの一種)で、腕を伸ばして銃のスライドを含めた指差しの要領で大まかな照準をつける場合、ドットサイトのボディが少し邪魔で感覚を鈍らせる現象が起きやすい。今までポイントシューティングを多様してた人は、練習と慣れが必要かもしれない。

何にせよ、拳銃にダットサイトを載せることに関しては、小銃に載せる以上に各個人の好みや使用環境によって賛否は別れやすい。エンクローズドタイプになったところでこの点は変わりない。

では今回比較したAimpoint – ACRO P2とHOLOSUN – HE509T X2と比較してMPSはどうなのか?あくまでT氏一人の結論だが、信頼性をとにかく求めるならAimpoint –  ACRO P2だ。防水性能も35メートルと圧倒的だ。オプションで純正レンズカバーを装着できる点も魅力的と言えよう。弱点としてはボディサイズの割にはレンズが小さく感じることと、価格だ。他と比べて実売価格が100~150ドルほど高い。

似たような製品でACRO C2という廉価版がある。違いは防水性能が4メートルに低下し、ダットサイトの暗視装置用設定が4段階から2段階に減少している。

サイズの小ささやレティクルを数種類選択できる魅力ならばHOLOSUN – HE509T X2だろう。商品力の高さは実に強いと感じる。初代HE509Tの弱点だったレンズの質のばらつきや、レティクルが一部歪む現象も改善されている。ただ、レンズの光学性能は、透明度を除き悪いわけではないが、他2機種と比べて少し歪みが気になる。

ではSTEINER – MPSはどうだ?ACRO P2やHE509T X2と比べて突出した利点は無いが、バランスが取れている点が良いと言えるだろう。耐久性、光学性能、光量調整・・・大きな欠点はなく実にバランスが取れている。まぁ、T氏が悩んだ末にMPSを選んだ理由はカッコいいからだとのことだが。

レビュー内でも言ったが、これをハンドガンに乗っけるだけでなく、写真のように他の銃器に使用するのも面白い試みだ。非常にコンパクトでロープロファイル、シューターへの重量負担はMicro T1系のダットサイトよりも少ない。

もっと小さなハンドガン向け密閉型ダットサイトが欲しい?それならばLeupold – Delta Point Microだろう。これ以上小さくすることに絶望感を感じるような、非常に小さくて巨大隕石級の一石をダットサイト業界に投じた一品だ。リューポルドは伝統ある老舗スコープメーカーの顔をして、たまにこういうクレイジーな商品を投下してくる。

後日、Aimpoint ACRO P-2のレビューを行うことができました。詳しくはこちら ↓ ↓

【レビュー】 Aimpoint – ACRO P-2