REVIEW >> ELECTRONICS & OPTICS | 電子・光学機器類 >> ELECTRONICS & OPTICS | 光学機器類・電子機器類
●ジャンル:サーマルスコープ
サイトマーク社の価格を抑えた小型サーマルスコープ
●執筆時期:2024年10月
●検証人数:3人
●実弾射撃評価:有り
→Type 89 / 5.56x45mm空砲弾
→Benelli – M2 / 12番ゲージスラッグ弾
SPECS | 性能諸元(公式)
メーカー名(メーカー国・製造国) | Sightmark(アメリカ合衆国・中華人民共和国) |
サイズ(全長x幅x高さ) | 169x77x74mm |
重量 | 547.1グラム(電池含まず) |
本体材質 | アルミニウム |
センサー解像度 | 384×288 |
センサー画素ピッチ | 17μm |
レンズ焦点距離 | 35mm |
視野 | 13° |
倍率 | 2倍~16倍(デジタルズーム) |
フレームレート | 50Hz(NEDT) |
感度 | 40mK |
ディスプレイ | OLED |
使用電池(電池寿命) | CR123Aリチウム電池x2個(ビデオ録画時:3.5時間、プレビュー時:4.4時間) |
外部電源 | 5V USB |
動作保証温度 | -20℃~50℃ |
検出範囲 | 1280m |
価格 | 1699.97ドル |
Pros & Cons | 一長一短
※ここはあくまで、KUSEMONO TACTICALが想定する使い方、視点から見た一長一短です。
※一長一短をわかりやすく表記しているだけであり、項目の数や内容、順番による採点評価ではありません。
優れている点 | ✓長くて使いやすいアイリリーフ |
✓わかりやすく使いやすいUI | |
✓ACOGフットプリント採用でマウントを変更しやすい | |
改善を要する点 | ✘電池ケースの蓋が何かに干渉すると開きやすい |
✘レティクルのサイズ表記や形状が曖昧なものがある | |
✘映像処理エンジンの性能が良くなく塗り潰れたような描写になりやすい |
オッコトヌシ vs カウボーイ
アメリカやカナダでは野生のブタ・イノシシ狩り(Hog Hunt)がポピュラーな文化として定着している。これは楽しいレジャーというだけでなく、ブタ vs 人間の戦争と言えるほどの深刻な状況でもある。その図体、頭数、被害額は日本のイノシシ被害の比ではない。米国では家畜用として存在していた豚が野生化、なんか最近豚増えてない?やばくない??とのんびりしている間に、彼らは千葉県の人口以上に増殖。しかもただのカワイイ豚さんではなく、よりにもよって人間の利便性を考えて作られた強靭で賢くデカいという品種であると同時に、人間のハンター達との世代を超えた戦いにより日々賢くなっているという。
作物や人的被害を出すだけならまだましで、この豚たちが媒介となって様々な病原体をばらまいており、その被害総額は世界の富豪トップ5の一人、メタバースに夢中なマーク・ザッカーバーグの資産額(29兆円:2024年)と同じだと言われている。米政府はこれら深刻な豚被害に対して本腰を入れて乗り出し…たのではなく、もはや根絶は絶望的だと半ば諦め、共存を視野に入れての対策に移行している。
強くデカく賢い乙事主相手に、ホッグハンター達は闇夜に紛れて狩りを行うことも多いため、各種暗視照準器の需要は高い。ただし問題は値段も高いことにある。アナログ暗視装置は第3世代以上はなかなか高価だし、デジタル暗視装置はまだまだ近い距離で一定の明かりが無いと使いづらい。でも価格が手頃なサーマルカメラも銃器に付ける照準器となるとそれなりの値段がする。また、昨今市場を独占しつつある中国メーカーのサーマルはちょっと…っていう人達はアメリカ人の中では少なくない。
そこに飛び込んできたのが格安照準器メーカーのサイトマーク(Sightmark)社だ。安かろう悪かろうという製品も少なくないこのメーカー。格安デジタル暗視照準器はコスパが良く一定の支持が得られてはいるが、今回のようにサーマル照準器は初挑戦となる。さて、このWraith Mini Thermalはアメリカ版乙事主を狩ることができるのだろうか?
さて、これが今回紹介するサイトマーク社初のサーマル照準器「Wraith Mini Thermal 2-16×35」である。
●左右非対称なちょっと不思議な外観だが、このボディそのものは同社のデジタル暗視スコープである「Wraith Mini 4K 2-16×35」をほぼそのまま流用させたものである。
●重量は燃料として動かすためのCR123Aリチウム電池2個を入れて605グラム(乾燥重量は547グラム)であり、軽めの1-6倍率スコープとマウントの組み合わせに近い重量。
●素材はアルミニウム製であり、手で持つとそのぜんぐりな形状もあって意外とずっしりとくる。
●全長は17cm程度とElcan – SpecterDRシリーズのようなちょっと長めのプリズムスコープくらい。そのため、写真のようなサブマシンガン等に装着してもあまり邪魔になりにくい短さだ。
●重量や全長としてはかつて割安なサーマル照準器と言われていたFLIR – PTS233(重量650グラム、全長22cm)よりは一回りコンパクトになっており、現代の似たようなサーマル照準器と比較してもコンパクトな部類ではある。
●最も、中華サーマルカメラの王道となりつつあるInfiRay (iRay)の全長わずか11cm程度のRL25やRH25と比較と大きな差が出るが、あっちはこっちと比べて1000~3000ドル以上の価格差がある。そう、Wraithの売りはコンパクトな外観で2000ドル以下(希望小売価格1699ドル)で購入できるサーマル照準器である。
→小さくて安いサーマル照準器なら以前レビューしたInfiRayのHolo HL13やHL25があるではないかと言われそうだが、両者共にむき出しのモニターを見ながら照準するタイプであるのと、HL13は実銃照準器と使用するにはちょっと問題があるので今回は棚の上に置いておく。
●黒真珠の如く光るゲルマニウムレンズの焦点距離は35mmであり、本製品は2倍の光学ズームが予め付与されている。近~中距離向けの光学設計だ。
●スコープの倍率変更を行いやすくするスローレバーの如く伸びるレバーは、ピント調整を行いやすくするためのもの。基本的にサーマルカメラのピント調整は前方の対物レンズ付近で行うものがほとんどなので、これがあると非常に調整がやりやすい。ただ被写界深度(ピントが合う範囲)は深めなので、私はこのレバーが2時~3時の位置に合わせておけば20m~無限遠まで使えると考えており、あまりピント調整をすることは無い。
→このピント調整レバーは樹脂製であり、はめ込まれているだけなので脱着可能。
●接眼レンズ側には視力に合わせて画面の見やすさを変えれる視度調整ダイヤル付き。
インチ数はわからないが、ディスプレイには解像度1024×768のOLED(有機ELディスプレイ)が搭載されている。
●本製品の最も優れているとも言える点だが、アイリリーフに非常に余裕がある。多くのサーマルスコープやサーマル照準器は、アイリリーフが非常に短く、銃のレールからはみ出すほどのカンチレバーマウントを付けたり、目が接眼レンズにくっつくのでは無いかというほど近づけなければならない製品が多い。
●視度調整可能な接眼レンズがあるにも関わらず、アイリリーフが長いので、マウントレールや視力にあまり左右されることなくダットサイトのように目からある程度離した位置にも設置できる。
●ディスプレイ全体を見るにはある程度近づけなければならないものの、それでも4~5cmほどとトリジコン ACOGのようなアイリリーフが短めのプリズムスコープくらいの距離で見ることができ、他社製品と比較してある程度周辺視野も確保できる。
●また、モニター全体が見えなくても良い場合は、少しレンズの歪みが出やすくなるがダットサイトのようにより離した位置に設置しても十分に照準可能である。これは本当に他社製品も見習ってほしいものである。
●接眼、対物レンズ共にねじ込み式のフリップアップレンズキャップが付属している。
●このレンズキャップが問題だ。作りがチープなのはまだいいとして、跳ね上げた場合対物側で約120度、接眼側で約180度の跳ね上げ角度となり、写真のように上に跳ね上げた場合は木々や装備等に干渉して破損待ったなしである。
●下側に跳ね上げた場合も、写真のようなリアサイトガードがあったり、マウントと銃器上面の高さ次第では変な角度で止まったり宙ぶらりんになってしまう。フリップアップレンズキャップを使用したいのであれば悪いことは言わないので、もっと可動範囲が広い他社製品にすげ替えることを推奨する。
●接眼レンズ側には他にも伸縮可能な長めのアイキャップが付属している。こちらは夜間の対人戦におけるディスプレイの光漏れ軽減に役立つのでおすすめだ。アイリリーフの長さを見事に活かしている。
●デフォの20mmマウントは安い中華光学照準器によくあるレベルの品質。脱着によりゼロインはずれるし、射撃しているうちにネジが緩みやすいので少なくともネジロック剤は塗布しておいたほうがいい。
→マウント六角ネジの締め付け推奨トルクは20-25inch/lbs。
●ただしこのマウントは取り外し可能で、フットプリントがトリジコン ACOG規格なのでより良いものとの交換は容易だ。
●レールからレンズ中央までの高さは4cm弱となっている。公式には何の数値や表記もされていないが、恐らくLower 1/3 Co-witnessの高さではあると思う。
●マウントの上にある入出力ポートは2段階に開くようになっている。まず手前はUSB Type-Cポートとなっており、これによりモバイルバッテリー等の外部電源駆動ができたり、記録データの読み取り等が行える。
●付属のUSBケーブルはType-C側がこのポートの形状にぴったり入るようになっており、厳密に防水とは言えないが水分が入りにくい設計ではある。これでモバイルバッテリーを接続すれば野外の長時間使用もできる。
●奥のポートを開けると先程のType-Cポートの他にマイクロSDスロットが出てくる。動画や静止画の撮影をしたい場合は必要だ。
●SDカードは256GBまで対応している。ちなみに動画容量は3分で概ね180MB前後。
●左側面の大きく出っ張った部位はバッテリーコンパートメントである。ここにCR123Aリチウム電池を2本放り込む。
●公式によると電池寿命はビデオ録画時で最大3.5時間、プレビュー時で4.4時間とある。プレビューが何をどういう状況を指しているのかわからないが、録画なしで電池が空になるまで使ってみた限りでは概ね公式通りであり、CR123Aを2本使用するサーマルカメラとしては平均的だ。
●ここで気になるのはアナログ暗視装置と比較して燃費の悪いサーマルカメラに充電池を使ってみたくなる衝動だ。試しにSurefireのLFP123充電池(LiFePO4:3.2V)を使用してみたが、サーマルカメラとしてはとりあえず使用できるものの、ディスプレイに表示される電池残量インジケーターが安定しない。フル充電状態だと何故か電池が半分以下の表示になり、しばらく使っていると満タン状態という謎の挙動。かと思えば、1時間半~2時間前後使ってると急に残量が半分や電池切れ寸前になり数分もしないうちに電池切れとなったりもする。
●LFP123Aは通常のCR123Aリチウム電池の半分程度の容量なので、電池寿命としては正しいがインジケーターが当てにならない。公式には3Vの使い捨てCR123A以外は使用するなと表記されているので、正直お勧めはしない。
●この製品の大きな問題の一つに電池蓋がある。この電池蓋、蓋のリリースボタンに指で少し圧をかけた程度でラッチが外れパコっと蓋が開いてしまう。これが野外で移動中に装備品等に引っかかれば防水どころじゃないし、電池はどこかに行ってしまう。
●この蓋に関してはリリースボタンが簡単に外れないようにロックをかけれるようにするべきだ。私は怖いので演習中は蓋が開かないようにビニールテープを足首サポーターの如くグルグル巻きにして、電池が飛び降り自殺をしないよう防止していた。
●バッテリーコンパートメント前方にひっそりと開いている小さな穴は集音マイク。拾った音はAMラジオ程度の音かと思ったが、思ったよりは良かった。
●上面中央部には十字キーとその中央に電源スイッチがある。全ての操作はここで行う。各スイッチの指へのフィードバックは手袋をしていてもわかりやすく、尚且つ中央へ向かって凹むような形状をしているため、なにかにぶつかった際に誤操作になることも少ない。
●中央電源ボタンは長押しで電源のオンオフが可能。電源オンからカメラが使用できるまでの時間は約8秒、オフまでの時間は約6.4秒程度かかる。電源を入れたり切ったりはあまり繰り返したくない時間だ。
●ちなみに本製品にはスタンバイモードが実装されている。下ボタンを4~5秒長押しすることで、内部ユニットは動いたままでモニター等の機能をオフにでき、再起動が早くなる機能だ。
●では問題なのはこのスタンバイモードとやらは意味があるものなのか?ということだ。ATN – OTS-HD 384のように役に立たないスタンバイモードや省エネモードを実装しているサーマルカメラは多い。試しにスタンバイモードから復帰までの時間を計測したところ、約5.5秒ほどで復帰できる。電源オフ時から同じくカメラが使用できるまでの時間は約8秒ほどなので、抜群に早いわけではないが一応効果はある。サーマルカメラは電池消費が激しい機器。無いよりは全然ましなので適時適切にスリープモードを使用していきたい。
●上下ボタンはデジタルズームの倍率変更。左ボタンはセンサーの手動較正を行うことが可能で、長押しをするとカラーパレットの変更が可能。余計なメニュー操作や階層無しでカラーパレットの変更ができるのは良い。できれば長押しで手動較正、短押しでカラーパレット変更なら尚良かった。
●右ボタンは録画や静止画の撮影が可能。ただし、右ボタンを押した際の挙動は録画か静止画か一つしか割り振ることができないため、どちらかに切り替えたい場合は設定画面に行く必要がある。
→録画でも静止画でも画質は変わりないため、当研究会ではもっぱら録画に設定し、静止画が欲しい場合はその場面でPCにてスクリーンショットをしている。動画や静止画の解像度は1280×960。
→録画や静止画データはカメラ内で視聴することが可能。
こちらは画面表示。カメラの試験撮影のため中央で走らされているのは、当研究会の武闘派女子モデルであるKUSEMONO KUROKO(以下クロコ)。
●右上のサイトマーク社のロゴは普段は表示されておらず、録画時に録画インジケーターの代わりとして出現する。ちょっと面白い表示方法だ。
●右下のコンセントのようなマークは現在モバイルバッテリー等の外部電源によって動作していることを表す。電池駆動だとここが電池のマークになり、緑、黄色、赤の順に電池の残量を示すインジケーターとなる。
→電池残量が半分以下の黄色や赤になると、録画やカラーパレットの変更等機能が著しく制限されるので注意。静止画撮影は可能。
●画面左下の弾丸のようなアイコンに1と表示されているものは現在の設定されているウェポンプロファイルの番号を示す。自分がゼロインセットアップした銃器の名前や弾の種類、装薬量などを最大5つ保存が可能。複数の弾薬や銃器でこの照準器を使い回す人にはありがたい機能だ。
●その隣は現在の倍率を示す。本サーマルカメラは2倍率の固定光学倍率が付与されており、それ以上の倍率は全てデジタルズームとなる。
●また、画面下部中央には日時年月日が表示される。表示は当研究会が情報保全の観点で適当に設定したものなので気にしないでいただきたい。当研究会は正月早々から製品レビューの撮影に研究員を向かわせるようなブラックな組織ではない。
カラーパレット
Wraith Mini Thermalは左ボタンを長押しすることで5つのカラーパレットに切り替えることができる。気温26℃の森林内、20mの距離で人間と犬を撮影したものを中心にそれぞれ紹介していこう。
●ちなみにこの製品は各カラーパレットに名称は付与されていない。ここでは便宜上一般的な名称を当研究会が付与した。
White Hot │ ホワイトホット
●温度が高いものを白く、低いものを黒く映すカラーパレットに。サーマルカメラのカラーパレットの中で基本とも言える描写モードだ。基本であるが故に、このモードがどれほど見やすいかで、そのサーマルカメラの描写性能を計り知ることができると言ってもいいだろう。
Black Hot │ ブラックホット
●温度が高いものを黒く、低いものを白く映し出すモード。ホワイトホット等に比べ、森の木々や自然物の描写がわかりにくい場合があるが、白と黒のコントラストがはっきりと映りやすいため、空中を漂う法執行機関のヘリやドローンで人を捜索したり、ハンターが獲物に射撃を行う際に好んで使われることが多い。
●頭部は後光がさしているように見えるが別に神仏を撮影したものではない。人体でも頭部は放熱量が多いため、このカメラの温度分布描写の関係でこのように映るようだ。
Rainbow │ レインボー
●カラフルなこのカラーパレットは、温度が低い順に黒、青、緑、黄、橙、紫、赤、白系と温度分布を細かくわけて表示する。物体のわずかな温度変化をあぶり出すので、都市部だとゴチャゴチャしてわかりにくい場合もあるが、他のカラーパレットでは苦手な夏場の森の中に隠れた人物等を見つける際に意外と役立ったりする。
Green │ グリーン
●アナログ暗視装置のように全てを緑で映すこのモード。黒く濃い緑から温度が高くなっていくにつれ明るい緑に描写される。
●温度が低い周囲の様子はわかりにくいが、温度の高い動物や人間はハイライトされているようにわかりやすく見える。
Amber │ アンバー
●温度の高いものをオレンジや白系の色で描写し、その他は紫系にして温度の高低をはっきりと描写するモード。
●写真の状況のように温度差がはっきりとしているとグリーンよりも見えやすくなるが、逆だとグリーンよりも背景とその他がわかりにくくなる場合も。
Reticle │ レティクル
●レティクルは10種類選択可能であり、さらに9色に色を変えることができる。100m先の人間に照準して一つ一つ簡単に説明しよう。
●レティクルの詳細に関しては公式サイトやカタログ等に表記されているのが助かる。スコープやダットサイトと違い、なぜかサーマルや暗視照準器はレティクルのサイズや詳細を明記していないメーカーが多い。
→さらに言うなら、Wraithのレティクル情報に関しても説明書に表記してほしいものだが…なぜ書かない?
●まずは2MOAのドット…のはずなんだが、なんだか横方向に引き伸ばされた変な形をしている。サイトマーク社のレティクル担当者のひまわり組に在籍している子供にでも描かせたのだろうか?
●シンプルで邪魔になりにくいレティクルであり、150m以内の射撃であれば私もよく使用するのだが、狙点がわかりにくくなるため修正してほしい。
●次は山型のシェブロンレティクル。頂点から底辺までのサイズは5MOA。
●園児が描いた2MOAのドットに苛ついた時はだいたいこのレティクルを選んでいる。
●次は60MOAのサークルレティクル。中心点は6MOAであり、クロスヘアまで入れた全体の大きさは80MOA。
●ホロサンやSIG等のサークルレティクルを見ていると、おそらくこのサークルレティクルは60MOAよりも大きい気がする…
●次はT字型レティクル。中心点は2MOA。
●あれ?こちらの2MOAは正しく丸く描かれている…しかもサークルレティクルの中心点が6MOAだとすると最初の2MOAドットのみのレティクルは形がおかしいどころかサイズすら間違っていることになる。いったいどういうことだサイトマーク。
●さてここから先は大量の十字架が並ぶことになるぞ。まずはシンプルで細いクロスヘアレティクル。
●左は縦線を短くして中心に2MOAのドットを添えたもの。
●左下はクロスヘアを若干太くしてそれぞれの両端をわかりやすくより太くしている。
●右下は先程のレティクルにミルスケールを加えたもの。それぞれ短い線と長い線が交互に表記されており、短線と長線の間は1ミル、長線と長線の間は2ミルとなっている。
●次は先程のミルスケールクロスヘアの中心部に0.26MOAのドットが加えられたもの。
●左は一見同じようなミルスケールに見えるが、こちらはミルではなくMOAに変えたもの。横線は一区切りが10MOA、縦線は一区切りが4MOA。
後編では長距離でのレビューや各種訓練や実銃射撃のレビュー等、より深く評価していく。お楽しみに!