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ジャンル:ダットサイト

シグのコスパ良きベストセラーダットサイトの2世代目。

執筆時期:2024年12月

検証人数:2人

実弾射撃評価:有り

→Type 20 / 5.56x45mm弾

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SIG SAUER – ROMEO5XDR Gen II 販売ページ

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SPECS | 性能諸元(公式)

メーカー名(メーカー国・製造国) SIG SAUER(アメリカ合衆国・中華人民共和国)
サイズ(全長x幅x高さ) 107x61x73mm
重量 181グラム
倍率 1倍
対物レンズ径 20mm
レティクル 65MOA & 2MOA
イルミネーター 赤色LED 12段階調光(内2段階は暗視装置用)
使用電池(電池寿命) 単4型電池(50000時間)
防水性能 IPX7
価格 229.99ドル

Pros & Cons | 一長一短

※ここはあくまで、KUSEMONO TACTICALが想定する使い方、視点から見た一長一短です。

※一長一短をわかりやすく表記しているだけであり、項目の数や内容、順番による採点評価ではありません。

優れている点 反射や歪みが少なくコストパフォーマンスの高い光学設計
  価格を抑えながらも高い総合バランス性能
  対物レンズ側から見えにくいイルミネーション
改善を要する点 ROMEO5 Gen2と比較して1クリックの移動量が大きく、最大移動量が少ない
  他のROMEO5シリーズと違いマウントの交換ができない
  サークルレティクルのハッシュマークの効果があまり感じられない
  最低輝度がもう少し暗くなってほしい

一人称視点の動画レビューも合わせてご覧いただきたい。

安いは中国を、高いはスウェーデンを


高価格帯のダットサイトを買うなら?と言われると昔から相場は決まっている。家具屋によって政局が左右される国、スウェーデンのエイムポイント(Aimpoint)だ。では低価格帯ではどうなん?と言われると、2010年代後半からは寝そべり族の母国、中国のホロサン(Holosun)が強い勢力で支持を広げている。

ホロサンはアメリカの会社じゃないの?と言われることもあるが、親会社は中国メーカーであり、どっちつかずの立場を取るホロサンも相まってredditでの不毛な言い争いの末にここは中国メーカーだという合意形成がほぼ成されている。


しかし昨今、スイスとドイツとアメリカのコラボミックスメーカーであるSIG SAUER社が高価格帯ダットサイト市場を独占しているエイムポイントの牙城を崩しにかかろうと試みている。当研究会でもレビューしたROMEO4シリーズの最上位モデルであるROMEO4XT-PROROMEO8Tがそれに該当する。さて、低価格帯ダットサイト市場は一時期SIG SAUER – ROMEO MSRROMEO5がかなりの支持を集めていたが、少し価格帯が上のホロサンによってその勢力図は徐々に塗り替えられていた。そこで2024年にSIG SAUER社は低価格帯ダットサイトのROMEO MSRとROMEO5をフルモデルチェンジ、2世代目へと進化させて今だ勢いのある中国勢と物価高の荒波に立ち向かおうとしている。

ROMEO5はその好評っぷりから本物と偽ったスーパーコピーまで広く出回っているため、フルモデルチェンジは急務だったのかもしれない。


お馴染み、灰色の化粧箱に入っている今回レビューの品は、数あるROMEO5シリーズの中の一つ「ROMEO5XDR Gen2」である。(ROMEO5 XDRではなくROMEO5XDR)

数あると言った通り、新生ROMEO5シリーズも以下のラインナップを揃える。

ROMEO5 Gen2:ベストセラーであったROMEO5の基本形。2MOAドットのみで、ローマウントとハイマウント付き。

・ROMEO5X Gen2:下記XDRのサークルレティクルを廃して2MOAドットのみにした廉価モデル。一部のショップ限定で販売されている。

ROMEO5XDR Gen2:今回レビューする製品。単4電池駆動でハイマウント固定型。サークルレティクルとドットのみの2つのレティクル切り替えが可能。

・ROMEO5 Gen2 Elite:基本形のROMEO5 Gen2に、上位モデルであるROMEO4Tのように4種のマルチレティクルを付与したモデル。1.93インチのハイマウントもラインナップに備える。これのみレンズにマンギンミラーを使用しているため、他とは光学設計や品質が違うかもしれない。

似たような姿形型番を星の数ほど揃えて購入者を困惑させることに余念が無いホロサンに比べればまだ覚えやすい。このROMEO5シリーズの下にROMEO MSR Gen2、上にROMEO4シリーズが挟んでいる。


ちょうどいいのでホロサンの低価格帯ラインナップと価格比較をしてみよう。

SIG SAUER HOLOSUN
ROMEO MSR Gen2:129ドル(実売価格:100ドル台) HS403B:205ドル(実売価格:150ドル台)
ROMEO5 Gen2:159ドル(実売価格:130ドル台) HS403R:211ドル(実売価格:150ドル台)
ROMEO5X Gen2:149ドル(実売価格:149ドル) HS503R:294ドル(実売価格:210ドル台)
ROMEO5XDR Gen2:229ドル(実売価格:180ドル台) HS503R-GD:329ドル(実売価格:250ドル台)
ROMEO5 Gen2 Elite:249.99ドル(実売価格:249.99ドル)  

ご覧の通り、希望小売価格と実売価格共にホロサンを下回る価格となっており、奪われつつあった低価格帯ダットサイトの勢力図を戻そうとしているのはほぼ確実だろう。

円安に苦しむ日本国内であっても、ROMEO MSR Gen2やROMEO5 XDR Gen2までは2万~4万円台で購入可能であり、HOLOSUNで最も低価格なHS403Bの3万円という価格を見ると、渋沢栄一3~5人分でお釣りが返ってくる。

3万~5万円は低価格じゃないって?無茶言うな、昨今の物価高と円安ダブルパンチな状況では、実銃用光学照準器はもはや5万円台くらいまでが低価格帯と言っていいのが現状だ。

どうしても100ドル台&1万円台しか予算が無いのであれば、Bushnell – TRS25でも買えばいい。化石レベルの古参兵だが、この価格で買える中でのベストセラー実銃用ダットサイトだ。

貧者のエイムポイント?


はいはい、ホロサンより安いのはわかったから肝心な性能はどうなのよ?ということでレビューの本腰を入れていこう。

以前レビューしたホロサン最安製品であるHS403Bに加え、ちょうど別レビューでホロサンのHS503RやHS503R-GDの検証も行っていたため、それらと比較しながら進めていく。

外観デザインは上位モデルの現行ROMEO4シリーズに寄せたデザインとなっている。

詳細は不明だが、ボディ素材はアルミニウム製で、マット寄りのサラッとした質感となっている。

ハイマウント固定型であることも相まって、剛性感というか一つの塊感は高い。

公式重量は181グラム、電池も入れた実重量は178グラムであり、100グラム前半が多いこの手のハイマウントを付けたT2系ダットサイトの中では少し重たい。

ちなみに素のROMEO5 Gen2は156グラム。


第1世代からの大きな違いは、ウィンデージやエレベーション(ダットサイトの上下左右調整)の調整ダイヤルがむき出しタイプへと変更されたことだ。また、それらのダイヤルを守るようにボディ形状はダイヤルがある上と右側は傾斜がかったデザインとなっている。

ダイヤルはコインや薬莢のリム等で回すのが良い。マイナスドライバーでもできないことはないが、形状が合いにくい。ダイヤルの質感は可もなく不可も無く。

1クリックの移動量は1MOAで、最大移動量はそれぞれ50MOAと少し少なめ。この数値は下位廉価モデルであるROMEO MSR Gen2と同じである。

よくわからないことに、素のROMEO5は1クリック移動量が0.5MOAと少なく、しかも最大移動量は100MOA。なぜROMEO5よりも100ドル以上高い本製品が、この数値を落とし、廉価版であるROMEO MSRと同じにしているのだろうか


第1世代ではホロサン HS403Bとよく似たスイッチデザインだったが、第2世代のROMEO5はよりロープロファイルで少し目立ちにくいデザインへと変更された。

電子スイッチではあるものの、スイッチのクリック感は硬めなので前作よりも誤点灯となる可能性は少なくなったが、スイッチストロークが短いこともあり、グローブ等をしていると操作が少しやりにくい。

点灯に関しては振動センサーを用いて無振動&無操作の状態が2分続けば自動的に電源が切れ、振動を検知すると再び電源が自動的に入るMOTACシステムがROMEO5 Gen2シリーズには全て実装されている。


ROMEO5ではボディサイドにCR2032コイン電池を、ROMEO5XDRは下部に単4型電池を挿入してダットと点灯させる。

嵩張るが、コイン電池よりもより入手しやすい単4型電池を用いるダットサイトの需要は一定数あるようだ。電池寿命もCR2032を用いるROMEO5 Gen2よりも1万時間長い50000時間。(ただしどの明るさでその時間が担保されるかは不明)

単4型電池はアルカリではなくリチウムを使った場合の表記。アルカリでも使えるが、液漏れ等の劣化もあるのでリチウム電池の使用を推奨する。

ただし、ボディ下部にバッテリーコンパートメントを設けていることで、ハイマウント固定型となり、ROMEO5のようにローマウント等のマウントを交換することができない。ROMEO4XT-PROROMEO7Sのように横付けされたバッテリーコンパートメントにして、マウント交換型にしてくれればよりよかったのだが、コストと差別化の観点からそうしなかったのだろう。


マウントの高さは、AR-15系アイアンサイトやバックアップサイトがレンズ中央に来るCo-Witness(1.41インチ / 35.8mm)の高さとなっている。他の製品も同様なことが多く、SIG社はこの高さが好きなようだ。

旧ROMEO5XDRでは付属のスペーサーを噛ましてより高い1/3 Co-Witnessの高さにもできたが、2世代目には無い。ROMEO5XDR Gen2でもっと高いマウントにしたい場合はライザーマウントを噛ませるしかない。ローマウントにしたい場合は大人しくROMEO5やROMEO5 Eliteを買おう。


マウントはリコイルラグが3つもあるが、こちらで様々なマウントレールに乗せた限りでは比較的物を選ばず乗せやすい。寸分の狂いなくMIL-STD-1913ピカティニー規格に合わせて作られているわけではなく、余裕を持たせた設計なのだろう。

マウントの質感はこの価格帯としては優秀。工具無しでもとりあえず設置することは可能だし、300mでゼロインした後に脱着して再度射撃したが狂いは非常に少なかった。

設計は米国オレゴン州で、製造は中国でと表記されている。第1世代のROMEO5シリーズはその形状やスイッチ類の配置が似ていることから、HOLOSUNと同じ製造工場で作られていたと言われていたが、2世代目はどうなのだろうか。

ROMEO5 Gen2シリーズの中でも、このXDRとXのみが六角ボルトを使用しており、適正トルクにはならないが工具無しでも装着することができる。


濃い目の赤のマルチコーティングが目立つ対物レンズは、この手のT1/T2系ダットで広く普及している20mm径のものを使用。


説明書は英語表記のシンプルなもので、最低限のみの情報が書かれている。


この手のダットサイトお馴染みであるT10トルクスドライバーは無い。代わりにマウントボルトを締め付けるスパナが主体となったマルチツールが付属する。

レンズクロスはまるで平成初期からタイムスリップしてきたような水色の懐かしいタイプだ。

Reticle │ 65MOA & 2MOA


本製品は65MOAのサークルレティクルと、2MOAのドットの2つのレティクルを切り替えることができる。この構成はROMEO5 Gen2シリーズの中でこのXDRのみだ。

サークルレティクルはお馴染み、ハッシュマーク付き65MOAサークルに、中心部が2MOAのドットとなっている。

過去のSIG SAUER社のサークルレティクルは、HOLOSUNと同様にハッシュマーク(サークルレティクル上下左右にある十字線)を囲むサークルがもう少し離れており見やすかったのだが、近年のモデルはこのようにやけに狭くなっており、私のような乱視持ちや老眼だとブレた二重丸レティクルのように見えてしまう。

せめてハッシュマークがもう少し内外どちらかに飛び出していればわかりやすいのだが・・・。特に機能性も無いし、これだとハッシュマークの無い閉じた円にしたほうが良いのではないかと個人的に思わなくはない。


こちらは切り替えて使用可能なシンプルな2MOAドットだ。余計なノイズが無くドットの表示もきれいなので、私はこちらが好きだ。

レンズの色味は、近年では少し珍しい青味が少し目立つタイプで、Aimpoint – PROと同レベルだ。ただレンズの青味は変なグラデーションが非常に少なく、目を凝らせばレンズ上半分が若干濃いくらいのほぼ均一な薄い水色の湖面が広がっている。この価格帯としては優秀なノッチフィルターのかけ方だ。

近距離における照準

いつもの林内にて5~30mのCQBを想定した照準を行おう。ターゲットは人間の上半身を模したUSPSAマンターゲット(縦75cm×横45cm)。

(動画は0:08~



イルミネーション輝度はこの薄暗い林内にて12段階中8に設定。最大輝度はエイムポイントほどではないが快晴の砂漠であれ十分使える明るさだ。

暗視装置用途である最低輝度に関しては、夜に肉眼での視認はでき、もう2段階ほど暗くしてほしいと感じることがある。暗視装置との併用に関しては後ほど。



T2系ダットサイトによくあるエレベーション&ウィンデージダイヤル付近のガードの出っ張りに関しては、ROMEO5 Gen2は角が少し丸められているため、視界の違和感は少し緩和されている部類。ただ、せっかくのむき出し内蔵ダイヤル式なのでAimpoint – Duty RDSのようにもう少し凹凸を抑えてくれるとよかった。ここはコストやデザインを優先したのだろうか?

65MOAのサークルレティクルは、人間の上半身クラスのターゲットだと、20mでは横幅がいい感じに収まる距離だ。30mではちょっとターゲットを隠すように見えることもある。サークルとハッシュマークの間隔が狭いことも要因だろう。


今回は曇天の薄暗い状況下での撮影となり、少し青味が目立つノッチフィルターのため、暗い陰に潜んでいるターゲットへの照準は少しやりにくく感じることもあるかもしれない。その場合は写真のようにシンプルな2MOAドットで照準したほうが良いだろう。

Romeo5 Gen2シリーズはどれも底部がスリムなマウント形状のため、CQBでは視界の邪魔にならず扱いやすく感じる。

50メートル照準

50メートルの距離にて高さ180cmの位置に青のツナギを設置。


レンズの色味が均一なため、様々なグラデーションやコントラストが織りなす屋外においてストレスが少なく使いやすい光学設計であると感じさせられる。


反射等に関しては、順光時にレンズ上1/3に赤い内部反射が横一線に出た場合に目立つ。目障りに感じるが、レティクルを隠すような位置には出ないし、頻繁に出現しやすい反射ではないので許容範囲だ。これら余計な反射の抑え方に関しては、ホロサンのHS403BやHS503R等よりも優秀である。(動画は2:45~

レンズ周辺部に関してはホロサンHS503Rよりもほんの少し歪みを感じるが、レンズ全体として目立つ歪み等は少なく、ホロサンのエントリーモデルであるHS403Bよりは優れている。

レンズの青味が好きではなく透明度に拘る人であれば別かもしれないが、総じて光学設計はホロサンのエントリーからミドルクラスのT1・T2系ダットサイトより安くて優れており、その他同価格帯他社製品と比較しても優秀だと言える

100メートル照準

ターゲットは同じで距離を100メートルに伸ばして照準



65MOAのサークルレティクルのサイズは、100mの距離で170cmのサイズに合致するため、サークル内に人間がどれほど収まっているかで大まかな距離測定が可能だ。

光学設計に余計なネガが少ないため、距離を伸ばしても使いやすいダットサイトだ。


こちらは3倍率拡大鏡(Holosun – HM3X)越しに照準した様子。マグニファイアを使用するとサークルレティクルの形状がようやくはっきりと映る。

パララックステスト │ 100メートル


100メートルでのパララックス(視差)は左右で5cm前後、上下で10cm前後と優秀。(動画は3:48~

対物レンズからのイルミネーションの視認性


Romeo5 Gen2シリーズの素晴らしい点の一つに、対物レンズの赤いコーティングが濃いこともあり、ホロサン等の他社製品よりも対物レンズ側からのイルミネーションの点灯が見えにくい。これは目立ちやすいサークルレティクルも同様であり、2MOAドットオンリーだとより見えにくいため、より高額なAimpoint – Duty RDSに迫るレベルである。

常識的な明るさで点灯させている限りでは近づかれても肉眼での視認はほぼ無理なので、低価格帯ながらこのようなことまで配慮して設計している第2世代型ROMEO5シリーズの対人戦闘における性能は高い。

実弾射撃、各種訓練における使用感等


今回実弾射撃に関しては、5.56x45mm弾を使用するType20にてトータルで500発ほどの各種射撃を行った。12番ゲージスラッグ弾のような反動の大きな銃器での射撃はしていないが、かつてのROMEO 4Mのような不具合等は起きなかった。


AN/PVS-14タイプの第3世代プラスの暗視装置を用い、夜間での近接戦闘を想定した訓練を行ったが、街灯も無く月や星明かりのない曇の夜程度の照度だと、最低輝度の場合はイルミネーションの明るさが少し気になる。肉眼時同様、もう数段階明るさの調整がほしいところだ。この点はAimpointを上回るとすら一部で言われている上位モデルROMEO4XT Proと比較するとさすがに劣っている。

SIG SAUERの光学照準器は、現在軍や警察で普及している第3世代プラスの暗視装置に対応したレンズコーティングやレティクルの明るさを付与した製品に、D.A.R.C. (Dark Adaptive Reticles & Coatings)の称号を与えている。このROMEO5 Gen2シリーズにはどれもその称号は無いのかと思いきや、このROMEO5XDR Gen2のパッケージにはなぜか表記されている。公式サイトには当然そんな表記は無いのだが実際はどうなのだろうか??

ちなみにSIGにその件を問い合わせたが現在のところ返答は無い。 


照明設備がボロく、均一の明るさではない屋内射撃場にて300mから5mの距離まで走って伏せての様々な射撃を行ったが、100~200ドル台で購入できるエントリー向けダットサイトとしてはROMEO5 Gen2シリーズは光学設計が良くバランスも良い製品だ。様々なシチュエーションにおいて目立つネガやストレスが無く使用できる。

私個人としてはハイマウントの高さはLower 1/3 Co-Witnessの高さが好きであり、このサークルレティクルはそこまで好きではないため、自腹で購入するのであれば素のROMEO5 Gen2やEliteモデルを購入してマウントをサードパーティ製のものへと変えるだろう。

Conclusion | 総評


SIG SAUERのエントリー向けダットサイトであるROMEO5は、第2世代へと進化するに至り、価格面で恐らく最もライバル視したであろうHOLOSUNの403シリーズや503シリーズよりも低価格で挑んできたと同時に、両シリーズの大きな弱点の一つでもある、シューターにとって目障りで射撃妨害となるレンズ反射を抑えた優秀な光学設計まで兼ね備えている。


HOLOSUNのように同一ボディでレティクルやイルミネーションの色だけの違いをチョイスと言うわけにはいかないところに、ほんの少しだけもどかしさを感じはするものの、そんなことがどうでもよくなるほどの高い総合的なバランスでまとめたエントリーモデルだと感じた。


レンズの透明度や、夜間や暗視装置との併用能力が少しでも高いものを求める人はホロサンのほうが良いかもしれないが、それらにこだわらないのであればこの新生ROMEO5シリーズは100~200ドル台のエントリー向けダットサイトとして素晴らしい選択肢であり、これからのスタンダードやベンチマークとしての性能を持っている製品と言ってもいい。

また、モーションアクティベート機能や電子スイッチ、スリムなマウントがいらない場合は更に低価格なROMEO MSRも同時に第2世代型へと美味しくなって新登場している。

HOLOSUNの知名度や支持は非常に高く、当面その地位は揺らがないかもしれないが、今回のSIG SAUER社の新生ROMEO5シリーズはホロサンを上回る価値やポテンシャルを持っていると今回の検証で確信した。言い方は乱暴だが「貧者のエイムポイント」と評価してもいい出来栄えだ。

本製品の購入等に協力してくださいました、デザートカウボーイ様に感謝いたします。本製品はデザートカウボーイ様にて購入可能です。お財布に嬉しい特価販売だけでなく、海外製品で不安になる保証や修理の対応もしてくださります!

デザートカウボーイ様公式サイト

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SIG SAUER – ROMEO5XDR Gen II 販売ページ

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SIG SAUER – ROMEO5 GenII 販売ページ

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