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ジャンル:ダットサイト

エイムポイント社の廉価版T-2とも言えるべきマイクロダットサイト

執筆時期:2024年8月

検証人数:2人

実弾射撃評価:有り

→Type 89 / 5.56x45mm弾及び空砲弾

→AR-15系 / 5.56x45mm弾

※本製品を提供してくださいましたY氏に感謝いたします。


SPECS | 性能諸元(公式)

メーカー名(メーカー国・製造国) Aimpoint(スウェーデン王国)
サイズ(全長x幅x高さ) 68x37x43mm
重量 108グラム(マウント含まず)
倍率 1倍
ドットサイズ 2MOA
イルミネーター 赤色LED(650nm) 10段階調光(内4段階は暗視装置用)
使用電池(電池寿命) CR2032リチウム電池(設定7で3.3年以上)
動作保証温度 -45℃~71℃
防水性能 25m
価格 499ドル

Pros & Cons | 一長一短

※ここはあくまで、KUSEMONO TACTICALが想定する使い方、視点から見た一長一短です。

※一長一短をわかりやすく表記しているだけであり、項目の数や内容、順番による採点評価ではありません。

優れている点 余計な凹凸の少ないシンプルな形状とそれによるノイズの少ない視野
  暗視装置との親和性も良いメリハリのある輝度設定
  対物レンズ側から見えにくいイルミネーション
改善を要する点 電源を入れると7段階目の明るさで強制点灯する
  レンズ周辺のシーリングが雑
  操作ボタンの形状やサイズ
  イルミネーションを明るく灯すと鏡筒内反射が起きやすい

シューター視点の動画も作成しているのでレビュー記事と一緒にどうぞ

コスパ良き製品か妥協の産物か


この業界や趣味に足を踏み入れている者なら、誰もが「T1・T2系ダットサイト」を所持したり、見たり触れたりしたことがあるだろう。しかし、オリジナルであるエイムポイント T1T2系を見たり所持している人は少ない。最近ではこのオリジナルの存在すら知らない人もいるくらいだ。T1・T2がリリースされてそこそこの年月が経過しているし、そもそも競合他社製品よりも2倍・3倍の価格である。そりゃ誰だってもっと安い競合他社製品を買うってものさ。

2024年現在、Aimpoint T-2はマウント無しのモデルで900ドル前後の価格である。

現状、本家AimpointはM2M3の廉価モデルにAimpoint PROを設定しているのに対し、T1やT2系の廉価モデルは出しておらず、それにより星の数ほどある他社製品にその需要を埋められていた。かと言って廉価モデルなるものはホイホイ出せばよいというわけではない。場合によってはブランド価値を落とすことになりかねないからだ。特にAimpointのような、比較的高価格だが、高い信頼性や耐久性を売りにしているメーカーでは尚更である。


しかし、皆が皆Aimpoint T2M4Sを大枚をはたいて買えるわけではない。潤沢な国防予算を持ったシューターは多くはないし、何よりもホロサンやSIG SAUERのように価格を抑えながらも高い性能や機能性を併せ持った製品が続々と生み出されている。

そうなってくると、わざわざ高い金を払ってでもAimpoint製品を買う必要性は当然のごとく薄れる。だが、AimpointがこのタイミングでT2の廉価モデルと言える「Duty RDS」を投入したのは、他社にパイを奪われることへの焦燥だけでなく、際限なくこの世に産み落とされてくる「T1、T2系格安パクリ製品」に対し、オリジンとしてのプライドや一つの答えを見せたかったのかもしれない。

RDSはRed Dot Sightの略。価格は2024年現在で500ドル前後となっている。


付属品のT10ツールに関しては、Aimpointお馴染みの赤い羽根付きマルチツールではなく、シンプルなT10トルクスレンチになっている。

警察バッジの中央を狙えと言わんばかりの専用ステッカーはちょっとどうかと思うがまぁいいだろう。


Duty RDSは左右でデザイン性がけっこう違う。左側面はシンプルに前方下部に小さなスイッチ類が付いているのみだが、右側面はバッテリーコンパートメントやウィンデージダイヤルを抱き込むようにティアードロップ型の流れるようなデザインを組み込んでいる。

個人的には右側面のスタイリッシュさを感じられるデザインを左側面にも統一させて欲しいところだ。

全長68mm、高さは43mm(マウント除く)であり、同社T2と比較すると全長は変わらないが高さが2mmほど高い。


マウントを除いた重量は108グラム。T2と比較すると14グラム、T1とだと24グラムほど重い。この手のコンパクトなダットサイト全体としてみると平均的か少し軽い部類。

付属マウントを含むと重量は160グラム。

Duty RDSのフットプリントは非常に広く普及している同社T1・T2と同規格のものを採用している。

今回付属しているマウントはハイマウントのみで、レンズ中心部までの高さは39mmとなっている。

RDSは他にも高さ30mmのローマウントモデルも販売されている。

付属マウントについてはこの価格帯として驚くほど質が良いというわけではないが、脱着によるゼロインのずれは少なく、悪くなかった。


この付属ハイマウントの高さについては謎が多く、レンズ中心部がAR-15のアイアンサイトと同じ位置になるAbsolute Co-Witnessよりも高く、アイアンサイトがレンズ下部1/3の位置に来る1/3 Co-Witnessよりは若干低いという高さになる。エイムポイントが何をもってDuty RDSをこの高さに設計したのかは知りたいところである

もしLower 1/3 Co-Witnessの高さにしたい場合は、ScalarworksのLEAP/10mマウントを購入するのも良いだろう。価格は高めだが、軽量で工具なしでの着脱も可能だ。また、レンズ中心部までの高さより高くする1.93インチ(4.9cm)モデルも選べる。


また、マウントを取り除いた本体もT1やT2と比較すると少し嵩上げされているため、星の数ほどあるサードパーティ製マウントを装着した場合も、通常のT1やT2よりも高い配置になることは留意してほしい。

写真はLarue社のLT660マウントを装着。本来この製品はT1やT2を取り付けた場合、Lower 1/3 Co-Witnessの高さになるのだが、Duty RDSの場合は嵩上げされている関係上、レンズの高さがバックアップサイトよりも高くなっているのが見て取れる。

この点はHOLOSUN HS403B等のサイドトレイ方式のホロサン製品と同じだ。


硬質アルマイト処理がされた対反射コーティングのアルミボディは、サラッとした手触りが多い従来のAimpoint製品の中で最もザラつきを感じさせる手触りだ。このザラつきは大手ダットサイトメーカーでもあまり見られない。個人的には嫌いではない。


ダットの光量調整等の操作は、T1やT2系のダイヤル式から小さな電子スイッチ式へと変更されている。

同じく電子スイッチである同社ACRO P-2よりはボタンの操作もしやすく、指へのフィードバックも良い。ただ、ボタン同士をもう少し離して欲しいと感じるし、素手であろうとグローブを装着していようとT2のようなロータリースイッチ式のものより操作はしにくい。

個人的には適度な部品が手元になかったので、目についた家電製品のリモコンから取ってつけたような場違いな質感が気になる。


ダットのイルミネーション輝度は10段階に調整できる。この調整幅は、12段階の調整が可能なT2やT1系と比較すると少なくなっている。

10段階中、4段階は暗視装置や夜間の使用を想定した用途、6段階は日中での使用を想定した用途となっている。T2と比較して暗視装置用途は同じだが、日中用途はT2が8段階とより細かな設定が可能となっている。

相変わらず暗視装置用の調整幅が他ダットサイトメーカーより多めなのも、公的機関からの採用が多いエイムポイントならではの特徴だ。


Duty RDSはフリップアップ式のレンズカバーが標準で装着されている。Aimpoint PROT2のように接眼レンズ側だけ透明なプラ板がはめ込まれている。

民間版であるAimpoint H2のように両面を透明にしなかった理由は、対物側からの余計な反射を抑えつつも、電源が付いており両目照準ができていれば射撃が可能となるからである。Duty RDSが公的機関の方を向いていることが見て取れる。

キャップオープン時のように精密射撃はできず、着弾点が人によって大きく変わる可能性があるため、この方式での射撃の限界点を予め知っておくことは誤射防止の観点からも重要だ。


フリップアップキャップは着脱可能なため、不要だと感じる場合は写真のように取り払い、よりシンプルなダットサイトとして使用可能だ。

話は少し戻るが、写真のRDSはT1のローマウントを装着。本体下部が少し嵩上げされているため、T1やT2と比較するとローマウントでも少し高めのセッティングとなる。


Duty RDSの対物レンズ径は公式には表記されていないが、どうやらT2と同じく18mmのようだ。

対物レンズの密閉性を高めるシーリング剤だが、Aimpointらしかぬ雑な製造品質が見て取れる。他の格安メーカーならまだしも、そしていくら廉価モデルとは言えAimpointでこれはあまり良い印象は受けない。


T1やT2と違い、エレベーションやウィンデージダイヤルは内蔵式のむき出しタイプとなっている。これにより、従来のものよりも余計な出っ張りの少ないボディデザインが実現している。

1クリックの移動量は0.5MOA(100mで15mm)。

調整にはマウントのネジと同じT10トルクスドライバーが必要。実質工具無しで調整ができたT1やT2と比較した場合、ここをどう捉えるかはシューター次第だろう。


バッテリーコンパートメントは、T1やT2のような輝度調整ノブが廃された分、とてもロープロファイルな作りとなっている

バッテリー寿命は日中でもある程度使える明るさの、10段階中7で3万時間(3.4年)と相変わらずの省エネ設計となっている。原子力電池でも入れているのかと疑いたくなるようなT2と比較すると電池寿命は少ないものの、暗めの明るさで5万時間とかどうとか言っているそこらのダットサイトよりは寿命は長いと思われる。

近距離における照準

ここからは林内にて人間の上半身を模したUSPSAマンターゲット(縦75cm×横45cm)を10m~30mのCQBを想定した距離で見ていく。


Aimpoint ACRO P-2の時もそうだったが、Duty RDSに輝度の記憶機能は無く、もがこうが泣き叫ぼうが電源投入と同時に強制的に7段階目の明るさで灯る

上の写真がその7段階目の明るさに灯した様子。日中であっても少し暗めのイルミネーションが好きな私には、林内のように日向や日陰が点在する環境下では悪くない明るさではある。だが、人によってはあと1-2段階上げたくなるもどかしい明るさであり、当然夜間で使えるような明るさではない。

エイムポイントとしてはうちの製品は省エネなんだから、文句あるんなら好きな明るさで点けっぱなしにでもしとけと言いたいのかもしれないが、やはり他のメーカーのように最後に点灯していた明るさを記憶するタイプのほうが当研究会としては良いと感じる。

強い光源が後方斜め上から差し込んだ際、レンズの斜め上と斜め下の赤い反射が出やすい。その反射はT1やT2と比較すると大きいが、HS403B等の他社格安ダットサイトよりは抑えられている印象だ。


こちらは20mの距離にて、ダットの明るさを7から9段階目に変更してみた。

ご覧のようにダットを明るく灯すと、鏡筒内の乱反射が少し起きやすい印象がある。明るめに灯すのが好きな方は少し留意してほしい。


30mにて再び光量は7段階目に戻す。

従来のMicroシリーズと比較して、凹凸の主張が少ないボディなので視界に余計なノイズが無くて良い。

スイッチのデザインや形状は要改善だが、このように視界の妨げが少ないデザインはCQB等の接近戦で邪魔にならず好感が持てる。

50メートル照準


次は50mの距離にて、180cmの高さに吊った青いつなぎ服を照準。

ダットは8段階目の明るさに設定。この明るさは少し陰になった場所でもLEDの鏡筒内反射が起きにくく、尚且つ晴天時でも使いやすい明るさだと思う。

レンズの歪みに関しては中心部、周辺部共に目立った歪みや、拡大及び縮小傾向に見えることも無い。500ドル前後の価格として素晴らしく良いというほどでは無いが、目立った欠点等は見られない。

100メートル照準



今度は距離を倍に伸ばした100m。Aimpoint – Micro T1との比較も行ってみた。

実はレンズの透明度に関しては、初代MicroシリーズのT1のほうが少し上である。ダットサイトの透明度に関しては、ユーザーの好みが分かれるところでもあるので、安易に優劣を決める気はないが、代を重ねる毎にレンズの青味を排し、透明度を上げてきたエイムポイントの流れとしては、いくら廉価版とは言え少し意外だった。

T1はレンズ左斜上が青みが濃くなっているのに対し、Duty RDSは右側が濃くなっている。

ここでは太陽がこちらに向いている逆光条件での撮影となっている。逆行下で起きやすいLEDエミッター部の反射、映り込みは起きにくく、T1より優れ、T2と同等レベルである。

逆光時には下部を中心にレンズの縁の反射があるが、そこまで気にならない。これはマイナーチェンジ版のAimpoint T2やH2と同等か少し良いくらいである。まぁ、もちろんT1のようにレンズ縁の反射が非常に少なければより良いのではあるが。

パララックステスト │ 100メートル


100mにおけるパララックス(視差)に関しては、上下は10cm前後あるが、左右に関してはおそらく7cmほどと優秀である。

対物レンズからのイルミネーションの視認性


対物レンズからのイルミネーション発光の視認性だが、他社メーカーと比較するとやはりAimpointであり、今回のDuty RDSもその視認性は低い部類だ。

昼夜問わず常識的な明るさでドットを点灯させた場合、T1やT2には少し劣るものの、HolosunやSIG等のその他2MOAドットのダットサイトよりは優れていた。

そもそも公式において、「10m以上離れた場合は前方からドットの発光は視認できない」と公表している。数あるダットサイトのメーカーでも、ここまで配慮し、なおかつ公表までしているのは現在のところ知る限りエイムポイント社だけだ。このメーカーの製品作りが対人戦闘を真面目に想定しており、各国の軍や治安維持機関に採用されている理由がここにも一つある。

実弾射撃、各種訓練における使用感等


今回、このRDSを購入した当研究員であるY氏は、それまで使用していたT2の民間版であるAimpoint H2を退役させ購入に至った。日中での使用はH2で大きな不満は何も無かったが、夜間訓練における暗視装置との併用能力を向上させたかった。しかしT2は900ドル前後と高すぎるし、短期間所持していたSig Sauer Romeo 4XTは点灯不良の不具合が何度かあったため、信頼のAimpointと言うことで選んだらしい。

ちなみに彼が所持していたH2は私が一時期所持し、レビューでも使用した改良版のH2だ。


購入から1年半ほど経過し、国内外の実弾や空砲を用いた各種訓練で使用してきたが不具合等は一切無い。T2やH2と比較するとレンズの透明度はそこまで高いわけではなく、2MOAのシンプルなドットと、使用していて特別面白味のあるダットサイトというわけではないが、シンプルで省エネ、そして高い信頼性もあって細かいことは考えずに自然体で扱えるダットサイトである。

また、特徴が無いのが特徴かと言われればそうではなく、従来の同社製品と比較して余計な凹凸が少ないのはとても好印象だ。凸凹の原因となっていたロータリースイッチ等を無くしたことによる弊害は無いとは言えないが、視界に余計なノイズが無いのはストレス無く射撃ができる。Y氏曰く、やはり素早く激しい動きの多い近接戦闘ではよりその恩恵を受けるとのこと。

特段優れているわけではないが、光学品質として大きなネガがあるわけではないので、CQB戦から300mくらいまでの中距離射撃までそつなく運用できる。


ダットの最大・最低輝度については他のエイムポイント製品と同じ遺伝子を引き続き受け継いでいる。最大輝度はシューターの目を焼き尽くすような明るさであり、夜間は肉眼で視認できないほど非常に暗く灯すことができる。

4段階ある暗視装置対応モードに関しては、星明かりすら無い真っ暗闇から夜の住宅街へ柔軟に使用できる。

暗視装置との併用能力が優秀な同社T2と比較すると、少し視界が暗く映るものの、T1と比較すると良く、ダットサイト界隈全体と比較しても優れている部類には入る。

ちなみに光透過性に関しては、Duty RDSは420~620 nmで平均85%以上、T2は420~900 nmの範囲で平均70%となっている。このような数値まで公表しているのはさすがエイムポイントと言うところではあるが、実際は自分の目で見て感じてみないと数値だけではわからないものだ。

Conclusion | 総評


近年、一般シューターだけでなく、国防や治安維持機関においても、限られた予算等の関係でボルテックスやホロサン、サイトマーク、シグ等のコストパフォーマンスの高いメーカーや製品へとシフトしている組織は少なくない。複雑化、IT化されていく現場において、身も蓋もない言い方をすれば小火器の光学照準器ごときにバカスカ予算をつぎ込めねえよっていう考えになってくるわけだ。

故に、Aimpointとしても治安維持機関の要求に応えることができる高い信頼性等を維持しながらも、価格を抑えた製品を投下するのは急務だったのかもしれない。今回紹介した製品に、「Duty(義務・責務・職務の意味…よく軍や警察の職務や任務のことを表す)」の名が付与されていることはそういう意味合いも大きい。


肝心の製品評価に関してだが、エイムポイントのうま味は感じることはできるものの、先輩であるT2を食ってしまわないように、それどころか定年退職をしたT1にすら忖度してNerfされている感じが否めない。豊富な暗視装置設定や対物側から見えにくいイルミネーション、そしてエイムポイントというブランドが醸し出す信頼性にこだわらないのであれば、より安い価格で他社製品を入手できる。

一方で、高価格帯の製品が多いエイムポイント製品の中、ようやく価格を抑えられたそこそこ使える製品が出たと評価されているのも事実。このことから、最近海外での射撃訓練でもDuty RDSを使用しているシューターをチラホラと見かける。そして、2023年には米連邦捜査局(FBI)がDuty RDSに対して700万ドルの5年契約を締結をし、Dutyな活躍をしているようだ。

この際、同社Comp M4Sも400万ドル規模の同時契約をしている。

500ドル前後でDutyに使用できるシンプルなダットサイトが欲しい。ならば購入しても良いのではないだろうか?

同価格帯の他製品との比較

500ドル前後、または2024年Duty RDSの国内価格である10~11万円のお金が手元にある。さてDuty RDSを買おうかな?って思った際に同価格帯の製品と比較してどうなんだ?と気になるのが人間心理というものだ。

そこで2つの同価格帯製品と比較してみた。

まずは持ち主のY氏もDuty RDSの前に一時期使用していたSIG SAUER社のRomeo 4XT Proが挙げられる。

Romeo 4XT ProがDuty RDSを凌駕している点は多い。まずレンズの透明度や光学性能は非常に高く、Aimpoint T-2やH-2と同じ土俵で戦えるレベルとのことだ。

Romeo 4シリーズの同じく上位クラスでRomeo 4Tもあるが、こちらは以前レビューしたRomeo 4Mとレンズの品質等は同じくらいとのこと。

また、暗視装置との親和性はAimpoint T-2やEotech ホロサイトと同等か少し良いと言えるレベルのダットサイト業界屈指の性能で非常に使いやすかった。

Duty RDSの対物レンズからのイルミネーションの見えにくさやエイムポイントの信頼、耐久性にそこまでの価値を見出さないのであれば、Romeo 4XTは高い光学性能に加えて、豊富なレティクル変更機能、高品質のマウントにレンズカバーだけでなくARD(Anti Reflection Device:レンズの反射防止の網目状カバー。キルフラッシュとも)が付属しているなど魅力的なポイントは大きい。

だが、Y氏が購入後に短期間で手放した理由である、点灯不良等の不具合が他レビュー含めてちらほらと散見されることも留意してほしい。Y氏は実弾射撃の最中や後に、4XT Proが何度かダットが点灯しなくなったことがあった。再度電源を入れると復活したらしいが、電池を交換しても接点復活剤を塗布してもその不具合は忘れた頃に起きるらしく、余計な心配をするくらいならと手放して、このDuty RDSに鞍替えをした。


また、よりレンズの大きい機種が好みの場合は同じエイムポイント社のM2やM3の廉価版という位置づけであるAimpoint – PROという選択肢もある。

PROと比較するとDuty RDSのレンズの透明度や光学性能、暗視性能に大きな差は無い。それ故に、コンパクトで軽量なものを好むのであればDuty RDSを、大きなレンズがお好きなのであればPROを選ぶと良いだろう。

Aimpoint – PROのレビューはこちら ↓ ↓

【レビュー】 Aimpoint – PRO

比較に用いたAimpoint – Micro T-1のレビューはこちら ↓ ↓

Aimpoint Micro T-1 & H-1 レビュー

比較に用いたAimpoint – Micro T-2のレビューはこちら ↓ ↓

【レビュー】 Aimpoint Micro T-2 & H-2