RESEARCH >>FUNDAMENTAL

この企画は、何も諸君らに筋肉モリモリマッチョマンの変態になれと言ってるわけではない。日常、そして将来を快適・元気に過ごすことができる体力や筋力、余裕をつけてもらいたいのである。そして、災害や有事において立ちすくむことなく、率先して「動く」ことのできる心身を手に入れてほしい。そんな人達が一人でも増えてくれることを願った企画である。

Ver.1.1:最終更新日 2023/12/08

以降グダグダと続く長文を読んでいる暇の無い方は、正直この動画だけ見てくれて十分だ。

いいかよく聞け


運動をしない奴は自らの体を日々劣化させていく、スローライフな自殺志願者のようなものである。
考えてみてくれ。自動化やデジタル化が矢の如き速さで日々浸透し、我々人類の運動量もそれに比例するように低下しているこの状況は、日常生活の中で「運動」をするという時間を設けずに、体の衰えを覆すことは不可能に近い。


もっと大事な事を言おう。運動はけして体の健康のためだけに行うものではない。神経伝達物質の分泌や、神経細胞の活性化が行われ、ストレス社会で疲弊している精神や、日々濁流の如く押し寄せてくる情報に対処できるオツムの回復やアップグレードを行うことができるのだ。最近の研究では、筋細胞の肥大は100歳になっても行われることがあるようだ。ということは、赤ちゃんから老人まで運動をしない理由はもはや存在しなくなった。我々はもはや運動から逃げることはできない。わからったら今すぐ運動しろ!!Nowだ!!

そうは言うけどさぁ…


冒頭で大口を叩いたものの、かくいう私も運動は好きではあるが嫌いでもある。うちの体育会系研究員共が、仕事終わりにジムで鍛えたり、コンタクトスポーツをしているのを見てると、運動のしすぎで頭がおかしくなっているのではないかと思う。まったくもって違う人種であり、生きている世界が違う。


まぁそれでも、運動が心身に及ぼす様々な良い影響は十分わかっている。食事や睡眠、排泄と同様に、もはや生命維持に必要な「必須メンテナンス」である。また、好きな運動を行うと、高揚感や解放感に包み込まれ、凝り固まった心身が軽くなっていくのを感じる。だけどね、運動嫌いや苦手組にとっては、その運動をするまでが大変なのだ。エンジンをかけるにはかなりのパワーや動機が必要であり、空調の効いた部屋の椅子やベッドから動くのに、柏崎刈羽原子力発電所から電力を供給してもらう必要性があるほどだ。

と、いうことで


我々にとって日々元気に過ごし、健康寿命を伸ばすには、運動をしないという選択肢は無きに等しい状況だということがお分かりだろう。では、どのようにして重い体を動かすのか?運動をしないとワグネルの受刑者決死部隊が部屋に突撃してくるのであれば、嫌でも即日ライザップ入隊をするだろう。そう、人間にとって大事なのは動機、モチベーションだ。さらに言うとやらなければならない行為が楽しいかどうかも大事な要素である


さて、ここを見ている諸君らは、銃が好きな事この上なく、脳内に在日米海兵隊の出張武器庫が常設されていたり、ジョン・ウィック13時間がアンコール上映されている変態も多いことかと思われる。そんなあなた方が持っている愛銃と共に、身体や精神だけでなく、ついでにガンハンドリングや戦技まで鍛えることができたら、実に効率的で素敵であり、これならちょっとやってみようかと思う人たちもいるのではなかろうか?

そこで今回、筋トレをしながらタクティカルトレーニングも行える、「銃で筋トレ ハジキと一緒」という企画を考案した次第だ。さぁ、ここまでこの無駄な文章を読んで現実逃避をしてくれている諸君、そろそろ銃を用意していただこうか?

~安全、快適、楽しく行うために~

さて、今すぐにでも始めていただきたいところなのだが、銃を振り回す関係上、心がけてもらいたいことや、準備してもらいたいことがある。安全のためだけでなく、快適で、そして楽しく運動を行うことにも繋がる。

まず愛銃を用意しましょう


これは銃器を持って行うトレーニング。実銃、トイガン、訓練用のラバーガン、木銃…そのトレーニングに適した銃器なら何でも大丈夫だ。

ただ、実銃にしろトイガンにしろ、何らかの弾を発射する機構のあるものについては、十分な安全確認を行ってほしい。

また、実銃、もしくは実銃と区別の付きにくいトイガン等を使用する場合は、誤解やトラブルを避けるためにも、周囲の人間への配慮も十分に行うべきだ。

予備のマガジンやマガジンポーチ等の装備品もあるとより良い訓練になります(無い場合は空動作で大丈夫です)


弾倉交換や故障排除のトレーニングも行うため、これらの装備品があると良いだろう。さらにダンプポーチやスリング等、自分の好みに合わせて準備してもらいたい。

使用する銃、マガジンに異常や弾が入っていないか確認をしましょう


重大な事故やトラブルになるため、毎回必ずトレーニングを行う前にチェックしてほしい。それが実銃であろうが、ナーフであろうが同じだ。ダブルチェックを行うと尚良い。

弾が入っているかどうかだけでなく、本体や各操作部のチェックも行おう。

使用する弾倉や装備品も同様のチェックを行うこと。

以下の安全管理事項も念頭に入れておくと良いでしょう


全ての銃器は弾が装填されているものとして扱え。

破壊したくないものには銃を向けない。

射撃態勢に入るまで引き金に指をかけない。

自分やターゲットの後ろや周囲の安全確認をする。

射撃を行わない時は安全装置をかける。

自分の周囲に的(ターゲット)を配置したり、なにかを的に見立てると、より良いトレーニングになります


銃を向けて射撃を行うトレーニングもある。何もない空間に向けて撃つよりも、ターゲットを配置したり、専用ターゲットが無くても、ペットボトルや時計等をターゲットに見立てて照準すると、より効果的なトレーニングとなる。

ターゲットは、複数、そして様々な方向に設置すると更に効果的で刺激的なトレーニングとなるのでおすすめだ。

銃を振り回しても物や人に当たらないよう、部屋の整理整頓をしましょう。

また、運動前には準備運動(ラジオ体操でOK)や、運動後にはストレッチを行いましょう。


特に負荷の高いトレーニングを行う場合、怪我を抑制し、パフォーマンスを高めるためにも、事前に準備運動として動的ストレッチ等を行うのが良い。

動的ストレッチがよくわからない場合は、ラジオ体操でも良い。

運動後も、疲労や心肺、筋力の回復を早めるために整理運動、静的ストレッチを行おう。動的ストレッチにしろ、静的ストレッチにしろ、Youtube等の動画投稿サイトを調べると様々なものが出てくる。自分に合ったものを選ぼう。

さぁ、トレーニングをはじめましょう!


「銃で筋トレ!ハジキといっしょ!」ラインナップ

甘口・ロングガン編

中辛・ロングガン編

本企画誕生秘話


幕府陸軍に入隊した頃、運動能力がさほど高くない私は、否応なしに課業後にもトレーニングをせざるを得なくなってしまった。血に飢えた教官の餌食にされるのも嫌だったが、何よりも仲間の足を引っ張りたくない思いもあった。でもわざわざ課業後や休日に運動なぞやりたくない。でもやらなきゃ体力は上がらない。そこで考えたのが、ホームセンターで水道設備用の塩ビパイプを組み合わせ、銃を模した訓練機材を作成し、筋トレとガンハンドリングを組み合わせた独自のトレーニングを行った。

教育隊によって違うかもしれないが、新隊員教育期間中は、トイガン等の持ち込みは禁止されていたための対処である。上の写真がその塩ビパイプ銃。接合部で簡単に分解できるので、各員に割り当てられるフットロッカー等にも入れやすい。

私は狂おしいほどに銃器が好きなわけではないが、体一つで運動を行うよりは、戦闘訓練のトレーニングも兼ねることができるため、当社比数倍でやる気が捻出され、体力の向上に大きく寄与できた。


さて、時は進み、我が研究会随一の武闘派女子である、クセモノ クロコを迎え入れた際、彼女の体力と戦闘力の更なる向上と近代化を図る上で、研究会常設の研究・訓練用銃器を貸し出すと同時に、日課として鍛錬をするよう指示した。いくら武闘派女子とはいえ、特に腕力はどうしても男性と比較すると見劣りする面が目立っていた。そこで彼女は、小銃程度は軽々しく持てるようにと、小銃をダンベル替わりにしたトレーニングを自分で色々と編み出した。我々はそこに着目し、かつて行っていた「塩ビパイプ銃」のトレーニングを組み合わせた筋トレプログラムを作ると面白いのではないか?ということで、今回の企画へと繋がったのである。