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ジャンル:マグポーチ
低価格で使い勝手の良い実用的なマグポーチをお探しなら、コンドル社のカンガルーマグポーチはどうだろうか?
執筆次期:2017年7月
SPECS | 性能諸元
メーカー名(メーカー国・製造国) | CONDOR OUTDOOR(アメリカ合衆国・中華人民共和国) |
サイズ(縦×横) | 約16×23cm |
カラー | ブラック(本製品)、OD、TAN、コヨーテブラウン、マルチカム |
価格 | 2013年国内通販にて1800円で購入 |
低価格だが実用十分
車だろうと音響機器であれ何であれ、低価格でそこそこ品質が高いものの需要は大きい。装備品業界ではコンドル社がそうだろう。そんなコンドル社のライフルと拳銃用の弾倉入れ(マグポーチ)がセットになったものが、このカンガルーマグポーチだ。私が所持している3つ連なったもの以外にも、2個連なったもの(MA51 Double Kangaroo Mag Pouch)、シングルのみ(MA50 Kangaroo Mag Pouch)、その他にもカラシニコフの弾倉が入る大型ものやライフルや拳銃のみの独立したタイプと言った感じで幅広いニーズに合わせたラインナップを揃えている。どれも日本国内であっても1000~3000円台で購入できるお値打ち品だ。コンドル社は実に貧乏人の味方である。
ライフル用のマグポーチは、ゴム紐のバンジーコードで、拳銃の弾倉はベルクロテープ付きのフラップで脱落防止ができる。私が購入した時は本製品は1000円後半で購入できたが、2017年現在は値上がりしたこともあり、アメリカで20ドル前半、日本国内では2000円後半から3000円という値段帯だ。とは言え、ガチガチな強度ではないにしろ、1000デニールのナイロンで、大きな負荷がかかる場所は3重に縫い合わせている点もあり、安かろう悪かろうと言った印象はあまり無い。NTOA(アメリカでSWAT等の警察の武装部隊等の教育等を行っている機関)により監修も受けており、信頼性も高い。
ライフルはM4・AR15系の弾倉を入れることを前提に作られている。故に、G36やカラシニコフ、M14と言った他のジャンルのライフルマガジンは入りにくかったり入らなかったりする。弾倉は奥深くまで入り(ポケットの深さ約14センチ)、つまみ出せる程度に頭が出る。汚れや破損防止と、取り出しやすさのバランスを取った感じだ。通常のM4・AR15系の弾倉を入れる場合は、マグプル等を装着してつかみやすい処置をするとより取り出しやすい。
拳銃弾倉用のポケットには、太いゴム紐が巻かれており、挿入した際にテンションがかかるので、フィット感と脱落防止に一役買っている。とは言えこれだけではやはり弾倉は落ちやすいので、普段はベルクロテープ付きのフラップで閉じておいたほうがいい。フラップは、内部でベルクロで固定されているので、弾倉の大きさに合わせて長さ調節ができたり取り外しも可能だ。拳銃弾倉用のポケットの深さは約7.5センチ程度で、大型犬重要の弾倉を入れると半分程度くらいしか入らない。(中央の拳銃弾倉用ポケットに入っている弾倉はマルイSIG P226のもの)とは言え、ポケットを深くしてしまうと小型の拳銃の弾倉が取り出しにくくなったりするので難しいところだろう。この深さだと、マルチツール入れとしても悪くない。(写真の銀色のマルチツールはレザーマン ウイングマン)
こちらは裏側。MOOLEシステムに対応しており、ループの幅も3段階で調節可能だ。ライフル弾倉用のバンジーコードは裏側でくくってあり、ここを結び直すことで長さやテンションを調節可能。ループは二重のナイロンと薄い樹脂製の板が挟んであり、強度や形状維持を増しているが、上部は薄めなので脱着は比較的簡単に可能だ。ただ、少しゆるいという感じはする。ライフル・拳銃弾倉用両者のポケット底部には砂や水抜き用の穴が開けられている。
同社のMCR4 モジュラーチェストリグに取り付けてみた。トリプルタイプの本製品はチェストリグに取り付ける際にもちょうどよい大きさだ。基本はナイロンのみで構成されたソフトマグポーチなので、どうしても弾倉を取り出すのはできても、戻す際は素早く戻すのは難しい。この点はどうしても樹脂製のマグポーチには負けてしまうが、この値段帯なら文句は言えない。
深めのポケットでバンジーコードもあるので、拳銃のサイズを問わず簡易的なホルスターとしても利用できる。