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ジャンル:チェストリグ

コスパに優れたモールシステム対応のチェストリグ

執筆時期:2021年3月

※本製品を提供してくれたY氏に感謝いたします。

SPECS | 性能諸元

メーカー名(メーカー国・製造国) CONDOR OUTDOOR (アメリカ合衆国・中華人民共和国)
モールスロット数 縦4×横14
カラー ブラック(本製品)、タン、OD、マルチカム
価格(国内販売価格) 35.95ドル(4500円前後)

とりあえずこれを買っとけ的なチェストリグ

安さととりあえず使えるレベルの品質を併せ持っているコンドル社(CONDOR OUTDOOR)の製品は、今まで様々なコンドル製品のレビューでお伝えしてきた通り。

今回紹介するチェストリグ「OPS CHESTR RIG MCR-4」もその例に漏れず、迷ったらこれを買っとけ的な入門用チェストリグとして支持されている。


まずは前面から見ていこう

本チェストリグはMOLLEシステムを備えたポーチ等を別途準備して使用することを前提とされている。

多数のMOLLEウェビングが設けられており、スロット数は縦4×横14。

表面生地に関して詳しい記載は無いが、ナイロン生地が用いられている。デニール数値等も不明だが、特別ヤワな感じはしない。

ただ、部位や個体差によっては縫製が甘かったり、取れかかっているところもあるようだが、少し縫製すればだいたいは問題無いようだ。


後面

腹部に直接当たる中央部は通気性を考慮したメッシュ生地となっている。

側面下段には、後述するマガジンポーチ用の水抜き穴が一つずつある。

カラーリングはこのブラックの他に、タン、OD、マルチカムがある。マルチカムは他より少し高めの価格設定。


腹部メッシュ生地部はベルクロ開閉可能なポケットになっている、地図等の薄くて軽いものを入れる用途であり、防弾プレートを入れれるような設計ではない。


中央部のポケットはメッシュ生地部のポケットの他にも、もう一層中央ポケットが設けられている。少しかさばったり硬いものを入れるにはこちらのほうがいいだろう。


このようなベルクロで留められているポケットは、脇腹付近の両側面にもあり、こちらは脱落防止用のゴム紐も設けられた、AR-15用弾倉を入れるマガジンポーチになっている。

とは言え、体幹に近い位置にあるポケットなので、ここからマガジンを取り出すのはあまり素早く行うことはできない。どちらかと言えば緊急用と考えるのが妥当だ。


チェストリグと体とを安定させる両側面のバックルは、下段こそよく見るプラスチックバックルだが、上段はくるりと120度回転させることができ、体の動きに合わせた柔軟性を持っているSwivi Locksterバックルとなっている。


ショルダーストラップは、MOLLEスロットが縦に3つと、昔ながらのD環が備えられているため、拡張性も高い。


裏側は厚手のメッシュ生地パッドとなっている。



写真のモデルは身長165cmだが、このようなチビ助の場合は各部をアジャスターで最短に調整してもまだブカブカ感が出てくる。そういう人は、一回りコンパクトなモデルであるMCR3のほうがいいだろう。

調整して余ったベルト部は、各所にベルクロの留め具が付いていて、端末処置ができるようになっている。


同社のMA55トリプルマグポーチを取り付けてみた。

MOLLスロットが多いので、このような大きめのマグポーチをつけてもまだまだ側面に余裕がある。

マグポーチ類をいちいち揃えるのが面倒な人は、同社のRECON CHEST RIG MCR5がいいだろう。MCR5は、このMCR4に6つのAR-15用弾倉と6つの拳銃用弾倉が入るマグポーチが付属しているタイプだ。

Conclusion | 総評


MCR4の価格は他コンドル社の製品同様に安い。米国だと安いところでなんと20ドル台、国内でも4000円~5000円で購入できる。

ところどころ縫製の甘さ等はあるが、この価格の割にはよくできており、入門用としては確かに悪くない。

小柄な人間には少し大きいのがネックではあるが、その場合はコンパクトなMCR3という選択肢もあるだろう。