現在ウクライナとロシアとの間で起きている戦争に関して、在日ウクライナ大使館が自衛隊等の経験者に対して「義勇兵」という名目で募集をかけたことについて、当研究会へ様々なお問い合わせが来ております。
どのような理由や思いがあって行くのかは別として、当研究会としては「義勇兵」としての目的でウクライナに渡航することに関しては推奨いたしません
ウクライナやロシア軍からの扱いや、日本国における法に抵触するする可能性(私戦予備、陰謀罪等)だけでなく、国内外の関係当局から取り調べや拘留を受ける可能性もあります。

また、状況によっては自衛隊等の経歴により物議や国際問題に発展し、様々な人や組織に多大な迷惑が及んでしまうこともあるかもしれません。

これは、PMC(Private Military Company)やPMSC(Private Military and Security Company)等のビジネスとしての契約や、企業や国等の保護や保障がある行為や目的とはわけが違います。

現在(2022年3月4日)、在日ウクライナ大使館はこの「義勇兵」としての募集を取り下げております。しかし、それでも何とかして別のルートで「義勇兵」としてこの戦争に参加をすることに関しての問い合わせが多く来ております。

様々な思いや理由があってのことでしょうし、当研究会としては何が正しくて何が悪いなどといったことを言うつもりもありません。
ですが、今一度冷静になってよく考えてください。
ウクライナ・日本、そして世界のために、日本人として、人を殺傷できる武器や戦技・戦術を扱える「サムライ」として、何ができ、今本当に何をすべきなのかを冷静に客観的に今一度考えてください。
武器を手に取り、悪と決めつけた相手と一戦を交えることだけが「戦い」ではありません。

コロナ、混迷を極める経済、戦争・・・危機的状況下では人間の弱さや負の側面、本性があらわになります。メディアやSNS等では、様々な「負の情報」が飛び交い、まるでこの世は地獄への扉を開いてしまったかのような言い様です。ですが、このような事態が起きる度に、人間や社会は成長・進化をして次のステップへと歩んでいるものですし、そうであるべきです。起きてしまったことは覆せません。ならばこの状況をうまく利用し、以前よりもさらに素晴らしい社会や世界へと、一人一人が作り上げて歩んでいくことを願います。

 

 

現代戦技研究会 KUSEMONO TACTICAL