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ジャンル:メガネ

お求めやすい価格ながら、異彩なデザインを放つALOOKのeEVOL。メイドイン・サバエのクールな眼鏡である。

執筆時期:2017年8月

※1:2018年9月、耐衝撃性能の低さについて追記。

SPECS | 性能諸元

メーカー名(メーカー国・製造国) ALOOK(日本)
デザイン 株式会社 ボストンクラブ
カラー(eEVOL-02) ホワイト(本製品)、ブルー、グレー、レッド
重量 29グラム
構成素材 トロガミド樹脂、チタニウム、βチタンバネ
付属レンズ 屈折率1.55薄型レンズ
価格 25920円

掛けてよし、デザインよし

我が国のデザイン性は一貫している。たいていはどこにあってもすんなりと馴染むことができ、主徴しすぎることのない迷彩効果の高いものだ。それは分野を問わずに言えることである。無印良品やホンダを見ればわかるだろう。我が国民は侘び寂びを好み、出る杭は煙たがられる。最近では、一部デザイナーが同じようなデザインに飽きたのか、または謀反を起こしたのか、反逆性のあるデザインが散見されることもある。トヨタを見ればわかるだろう。とは言え、まだまだ我が国のデザイン性は大人しいものだ。それはメガネ屋にお邪魔してもわかることだ。まるで判を押したように同じデザインやカラーリングのものばかりが並ぶ。もちろん、普段の業務で使用するものは落ち着いたシックなメガネが好まれるだろう。ただ、それだけというのはどうにもつまらない。かと言って、アンバレンタインテオと言った海外勢のオシャレなメガネを買っていると財布の中身がいくらあっても足りない。

そんな気持ちを汲み取ってくれたのか、ALOOKがクールなデザインのメガネを出してくれた。それが今回紹介するeEVOL(イーボル)だ。


ALOOKは眼鏡市場等を展開するアイウェアメーカーの㈱メガネトップの傘下のメガネ屋だ。ここが、メガネの産地である福井県鯖江の技術で面白いメガネを作れないかという企画をしている。このeEVOLはその第三弾目の製品だ。今までに無い、クールで近未来的なデザインだ。


eEVOLのデザインは4種類あり、それぞれ、フレームがフルリムなのかハーフリムなのか、アクセントのラインが入っているかいないかで分けられている。私が購入したのはフルリムのフレームで、よけいなラインが入っていないシンプルでシャキッとしたeEVOL-02のホワイトだ。1.55薄型レンズと専用ケース・レンズクリーナー付きで25920円で購入できる。良いデザインで求めやすい価格だ。


風を切ったようなピシュっとしたデザインのリムは、半透明となっている。この点は当初安っぽく見えるので気になったが、透過度はそこまで高くないので装着すると気にならない。


テンプル部分は、適度に光沢のある白でチタニウム製だ。テンプルとリムが独立して浮いているようなデザインとカラーリングで気に入っている。


ヒンジ部分は、竹のようにしなやかで形状記憶性の高いβチタンを使用。適度なテンションのバネで付け外しも楽ある。


正面図。


モダン部分(テンプルの先っちょ)は、少し太くボコッとし膨隆してある。私がそうだったのだが、人によってはこの部分が側頭部と干渉して痛くなることがある。ALOOKに持っていったら、手早く調整してくれるので問題ない。


MADE IN SABAE JAPANの文字が光る。鯖江のメガネはもはや世界的なブランドと言ってもいい。


お世辞にも良い顔とは言えない私の装着シーンで気分を害されたくは無いので、マネキンヘッド君にかけてもらった。メガネの重量は私の度数(-3.50D)で29グラムだ。メガネのかけ心地はさすが日本製、鯖江製なだけあって良い。一日中装着していても違和感や疲労は感じない。


スポーティーな印象を与えてくれるメガネだ。

 

※1

ただこのメガネ、デザインに予算を注ぎ込みすぎたのか、耐衝撃性に関しては高いとは言えない。購入して1年目、膝の高さ程度から落として、レンズとフレームが割れてしまった。そしてその数カ月後、腰の高さほどから落としてレンズが欠けてしまった。今までメガネは10本以上のメガネを所持してきたが、ここまで耐久性の低いメガネは初めてだ・・・


この子は平均的な成人男性よりも一回り小さい頭なので悪しからず。