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ジャンル:シューティンググラス・サングラス
ESSのヒット商品であるアイウェア、ICE。各国の軍や警察系組織にも多数納入されたが、その改良型、後継版とも言えるのがこのCrossbowである。
SPECS | 性能諸元
メーカー(生産国) | ESS(レンズ・フレームはアメリカ合衆国) |
材質 | レンズ:ポリカーボネート |
サイズ | 横幅:14cm、全長:16.5cm |
重量 | 約40グラム |
レンズコーティング | UVA、UVBコーティング 、曇り防止コーティング、対傷加工 |
適合規格 | U.S. MIL SPEC MIL-PRF-31013 U.S. Federal OSHA ANSI Z87.1+ CE EN 166 |
価格(購入価格) | 110ドル( 2011年に約14000円で購入) |
ICEをより使いやすく
このアイウェアは、同社ICEをより使いやすくしたモデルである。一番の特徴は、フレームの中央(メガネ用語でブリッジと呼ばれる部分)がロックとなり、レンズの固定と取り外しが簡単にできる点だろう(DEDBOLT LENS LOCK SYSTEM)。レンズをフレーム両側面の溝に噛ませ、中央部分でロックする。数秒で付け外しができ、レンズ交換やメンテナンスは大変やりやすい。ESSはサングラス等のアイウェアでお馴染みのOakley(オークリー)の子会社なので、アイウェアの技術は確かなもので、その他パーツの互換性を持たしている点も良い。
テンプルには、内側にラバーが貼り付けられており、激しい動きの滑り止め防止に役立っている。また、先端のストラップホールに付属のストラップを付けることで、より脱落防止効果を高めれる。こちらのストラップは、他クロスボウシリーズにはもちろん、オークリー社のスプリットジャケットや、ウインドジャケット等にも付けることが可能だ。(左写真のアイウェアはオークリ社のスプリットジャケット)
その他、ESSやオークリー製品にはよく付属するが、ナイロンを強固に編みこんだハードケースが付属するのも嬉しい。とこは取るが、アイウェアを他の荷物等から守ってくれる大事な運搬ケースだ。
全ては目を守るために
ESSやオークリーのアイウェアの特徴と言えば、何と言ってもそのハイクオリティなレンズだろう。Crossbowも、法執行機関を意識した作りなだけあり、様々なものから目を守ってくれる。まず、ポリカーボネートレンズの厚みは2.4ミリを確保。散弾銃の弾丸で言う、鳥撃ち用のバードショットレベルの弾丸の衝撃に耐えれる、U.S. MIL SPEC MIL-PRF-31013の試験も余裕でパスしている。また、レンズの屈折率を調べる試験である、ANSI Z87.1+は、通常のスポーツアイウェアに求められるANSI Z87.1の屈折基準よりも高い基準でクリアした証である。ココらへんは、射撃やスポーツでの精密な視界を確保したいユーザーを多く持つオークリーやESSならではのこだわりだろう。その他、小さな傷を防止するコーティングや、曇り止めコーティングも一通りされている。このようなものは永続的な効果を約束するものではないが、これがされているか否かではストレスが違う。
今回購入したクロスボウは、3LSというモデルだ。3 LENS SYSTEMの略で、要するにシーンに合わせてブラック、イエロー、クリアの3つのレンズが付いている。イエローのレンズは、主にシューティング等で用いられ、白いターゲットをよりハッキリと映しだす効果があるとか。私は、視界に色がかかるのはあまり好きではないので、もっぱらクリアを多様していた。
多種多様なラインナップ
クロスボウはこの3LS以外にもたくさんのラインナップがある。環境に合わせてレンズの濃さが変わる調光レンズ付きのCrossbow One Photochromic、フレームをスリムにして、イヤマフ等の機器を付ける際のストレスを少なくしたCrossbow Suppressor、レンズをブラックとクリアのみに絞り、値段を抑えたCrossbow 2LS等がある。その他、フレームの色違い(コヨーテブラウン、タンカラー等)の単体販売、交換レンズ、メガネインサート等オプション品も多い。私は、ド近眼でメガネの着用が必要で、運動時にはコンタクトレンズはあまり付けたくない派なので、メガネインサートのCrossbow専用 Rx Insert (P-2B)も同時に購入した。このオプション品に関しては、該当ページを設けているのでご覧いただきたい。ここでは詳しくは言わないが、このインサートはあまりオススメできない。そのおかげで、現在ではこのクロスボウは使用しておらず、運動用のアイウェアは、もっぱらこの反省点から購入したオークリー社のスプリットジャケットやフラックジャケットを使用している。
あと、ユニバーサルモデルとあるが、やはり欧米人向けに作られている製品なので、我々アジア人がクロスボウを着用した場合、レンズ下部が頬と干渉したり、まつげ等がレンズに干渉する場合がある。その場合は、オプションでアジアンフィット用のノーズクリップがあるので、そちらを取り寄せることを勧める。