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クナイのようなユニークな形の戦闘用ナイフであるSOCP Daggerシリーズ。この特殊なナイフの取り扱いの向上に大変貢献できる訓練用品がこの176Tである。

SPECS | 性能諸元

 メーカー(生産国) BENCHMADE(アメリカ合衆国)
全長 17.30cm
刃渡り 7.06cm
重量 65.49グラム
ナイフ材質 440C ステンレス鋼
 価格 単体:65ドル
(その他SOCP全モデルに本製品とのセットあり)

一体感のあるデザインが美しいトレーニングナイフ

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トレーニングナイフは基本的にデザインがあまりよろしくないものが多い。刃先は丸められ寸詰まり感が出てくるし、よく目立つカラフルな色にされていて微妙な感じだ。

いやいや、使用するに至って本来そんなことはどうでもいいものだ。訓練用品とは安全に、尚且つ実戦と極力同じ道具を使って訓練をすることが目的のガジェットだ。デザインがどうのこうのと文句を垂れるのは筋違いだろう。とは言え、我々はロボットではない。古今東西の美食を楽しみ、速水御舟の「炎舞」を見ては涙する。ほんとに実用性のみを求めるなら、食物などはソイレント・グリーンで十分だし、ルーブル美術館はデータセンターにでも利用した方がいい。だが我々は人間であり、ムダなものにパワーを注ぎ込む生き物なのだ。美しさやデザインが良いものには惹かれるのだ。それに、道具とは言え、使いやすいものは往々にしてデザインが良いのもまた事実である。

( ↓ 画像の黒い子がSOCP SPEAR POINT、赤い子が本製品、灰色の子はSOCP RESCUE TOOL

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このSOCPダガーのトレーニングナイフはどうだろうか?上述した通り、安全のために刃先は丸まっているし、よく目立つカラフルな色になっている。しかし、そこに訓練のための妥協の産物や、仕方ない道具と言った感じはしない。なんともスタイリッシュであり、美しく、そしてカワイイ。それは、元のSOCP Daggerのデザインが良いからというのもあるだろう。そもそも、グリップと刃が一体型のナイフなので、一つのツールとしてまとまっている感がある。このトレーニングナイフは、訓練用品によくある赤色だが、おそらくピンクにしようが草間彌生カラーにしようが気持ち悪くはならないだろう。そんな良いデザインだ。イケアの陳列棚に並んでいても違和感は無い。

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デザインと言えば、このトレーニングナイフのデザインはロットによって若干の違いがある。初期のものは、刃の部分に軽量化の細長い空洞が設けられているものがある。私が所持しているのは、中期版と後期版だ。中期版はザラつきのある塗装が施されているが、後期版はツルツルとした塗装に変更され、赤い色もより濃くなっている。初期にあった、細長い空洞は、恐らくコストや強度の問題で外されたのだろう。このトレーニングナイフは、人によっては護身用品として購入する人もいると聞くので、その影響も少なからずあると思う。なお、訓練用品とは言え金属製品なので、思わぬ事故を防ぐためにも、訓練の際にはゴーグルや服装、安全管理に留意して行うようにする方が良い。

その他のデザインは、基本的にSOCP ダガーのものと同じだ。詳しくはそちらのレビューを見てもらいたい。

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ちなみに、おなじみのコンシールドキャリーや装備品に合体させるのに便利な鞘も付属する。黒とタンカラーの好きな方を選べばいい。本体の赤い色と鞘の色が何とも言えない良い色合いだ。このトレーニングナイフ、単体購入だと65ドルするが、その他SOCPシリーズとのコンボでの購入だと、30~40ドル程度のプラスで購入できるので、実用品と両方を買うのであればそちらがオススメだ。

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先ほどちょろっと述べたが、これを護身用品として購入する層も一部にある。440Cの軽くて強度のあるステンレスでできているので、破損することはまず無いし、指を入れるリングもあるので、スっぽぬけることも無い。クボタンのように使用し、これで関節やツボをキメられたらひとたまりもない。とは言え、コレを護身用品として使用するのはいろいろと問題がある。SOCPシリーズ全てでもはや言ってきたことだが、グリップは欧米人が使うことを前提しているので、手の小さいアジア人には合わないし、法的にもこんなものを持っているのは、刃がついていないとは言えよろしくない。面倒製造機になるのは目に見えているのでやめておいたほうがいい。だいたい、こんなもの程度で危機的状況を回避できるのなら、その人は、ジャック・リーチャーか、キング牧師であろう。

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