Ver.1.8:最終更新日 2020/04/21
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Prepare for Battle!! │ 戦に備えよ
昨年度末、中国中部の都市から広まった新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)とそれがもたらす感染症(COVID-19)は、またたく間に世界中に広がり、政治・経済・医療等、国や世界を形成するありとあらゆるシステムに大きなダメージを与えている。人々は日々増えていく感染者と死者の数字や情報に怯え、ウイルスと人間によってもたらされた「新たなる日常」に、苛立ちや閉塞感をドンドン膨らませている…
だからと言って、我々人類はこんなことで歩みを止めるような生き物ではない。むしろこの危機をチャンスと捉え、さらなる進化や成長のために大いに利用すべきだ。
と、本格的な戦いを始める前に、まずは元凶でもある「新型コロナウイルス:SARS-CoV-2」という第一の敵に関することと、そいつに負けないための最低限の認識と対策法を知っておくべきだ。
真の敵は、SARS-CoV-2などというどこの馬の骨ともわからんコロナウイルスではない。不安と混乱、そして様々な思惑の混ざった、我々人類が生み出して蔓延させている「ウイルス」である。次週は、その危機に対処し、利用するためのマインドセットを提言したいと思う。その準備として、まずは第一の敵である「新型コロナウイルス:SARS-CoV-2」を知ろうではないか。
※ここでは、新型コロナウイルスに関する、一定以上のエビデンスが取れた知識と予防法に毛が生えた程度のことしか記載しません。
※現時点で一般人の方ができる範囲での、新型コロナウイルスに関する知識や備えに関しては、厚生労働省等の行政機関が提示していることで十分です。
→昨今のWHO(世界保健機関)や我が国の行政等の言動に関しては、各人のイデオロギーや学術的見地等から、賛否両論さまざな意見があるのは承知しております。正直、当研究会の方でも、疑問を呈してしまうようなことが多く散見していることは否めません。しかし、総合的に考えて一般人の方々が、共通認識と対策方法を知る上では、現時点である程度妥当な情報を掲示し、参考に値すると考えております。
※より詳しく正確な情報に関しては、下記の行政機関のリンクをご覧ください。
↓ ↓ ↓
●厚生労働省:「新型コロナウイルス感染症について – 国民の皆さまへ(予防、相談など)」
●厚生労働省:「新型コロナウイルス感染症に関するQ&A」
●首相官邸:「新型コロナウイルスへの備え」
新型コロナウイルス「SARS-CoV-2」とその感染症「COVID-19」について
中国大陸から世界各地へと大暴れしている新型コロナウイルス、SARS-CoV-2(組織や機関によっては「COVID-19 Virus」と呼称)とはどんな奴なのだろうか?
●蔓延しているエリアによって、毒性や感染力等の特徴に多少の差異があり、はっきりとしていないことはまだまだ多い。
●だが、彼らは正体不明の存在というわけではない。現時点では、「SARS-CoV-2(Severe Acute Respiratory Syndrome CoronaVirus 2)」の名前の通り、10年以上前に中国やアジア諸国を中心に大立ち回りを演じてくれた、SARSコロナウイルス(SARS-CoV)の一種と分類されている。
●このコロナに限らず、ウイルスは基本的に自分たちだけでの増殖ができず、他の動物の細胞等に侵入し、そこで自分たちの数を増やしていく。そのため生物かどうかすら怪しく(定義上)、はたまた地球外の生き物ではないのかという突飛な意見まであるほどだ。(ここはあまり気にしなくてもよい)
特にここから先はまだ検証・研究中ではあるが、コウモリやセンザンコウ等の動物を介して生きていたSARS-CoV-2君が、変異により人間への感染能力を獲得したのではないかと言われている。
●地域差があるものの、その感染力は高く、基本再生産数は、季節性インフルエンザが1.8~3、新型インフルエンザ(H1N1)が2~2.3と言われている中で、彼らは1.6~4.5と言われており、そこらのインフルエンザと同等かあるいはそれ以上の感染力であるようだ。
→基本再生産数とは、一人の感染者から平均何人の人間へと感染させるかの数。
→新型コロナウイルスの基本再生産数に関しては、国や地域によって大きく異なり、まだ確定しているとは言えない。あくまで参考程度に。
●感染に関しては、感染者や感染者が触れた物からの接触感染と、感染者のくしゃみや咳等が飛び散ったことによる飛沫感染がメインとして挙げられる。
●他に、より微細な粒子が空気中に漂い続けることから生じる、エアロゾル感染や空気感染の可能性は高いとされているが、その定義や残留・感染状況に関する確定といえる証拠、どの程度の空間でどれだけのウイルスがどれほどの時間漂う等の明確なエビデンス(証拠)はまだ確立されてはいない。
こいつに感染して起きる感染症「COVID-19」で面倒なのは、急性呼吸器疾患を起こし、肺がやられて重症化、最悪の場合死亡してしまうケースにある。
●彼らは口や鼻と言った場所から侵入し、肺等の呼吸器系の細胞をちょっくら拝借する。そして、細胞内にある細胞を増やすコピー機を使って、自分たちを増やしていくのだ。だが、どこの馬の骨ともわからんウイルス共に好き勝手にされる細胞ではない!
●細胞内でせっせと増えていくウイルスに対して、細胞は「子作りの最中にすまんが、ここはもういっぱいだから、他の細胞に移るのはどうだい?」と提案し、ご丁寧に出口まで作ってくれるのだ。おい、細胞がウイルスに協力してどうする!封じ込めろや!と思うかもしれないが、これは細胞の決死の戦術なのだ!
●この時細胞は、こっそりと自分の敵味方識別装置を「敵」に変える。これにより、泣く子も黙る体内の武装警備部隊である、白血球等の免疫システムにアピールし、死なばもろともとウイルスと共に排除されるということだ。何という自己犠牲!涙無しでは語れない映画化決定案件かと思いきや、問題はここからだ。
●さてさて騎兵隊のごとく駆けつけた免疫システムだが、過剰な大火力で掃討作戦を行ってくれたために、ウイルスや細胞はおろか、周辺の組織にまで大きな被害が及んでしまう。人質をとって立てこもったテロリスト相手に、500ポンド爆弾を投下するようなものだ。おかげさまで肺はズタズタにされ、重度の呼吸困難に陥ったり、死亡するというケースが多発しているのだ。この急性呼吸器疾患に関しては、急激に悪化するケースが目立ち、処置の遅れにもつながっている。
●そして、輪をかけて質が悪いのが、潜伏期間が平均で5~7日、長くて2週間以上ということに加え、若年者層を中心に無症状感染が3割~5割前後という特徴がある。
●目にも見えず、体の不調も少ないもしくは特に無い。これにより、感染者の発見や封じ込め等がやりにくくなる。人間どもに見つからないよう、隠密能力も高い奴だ。
※現時点では、これ以上SARS-CoV-2やCOVID-19に関することは、ここでは記載しない。まだまだこのウイルスや疾患に関する正確で的確なデータやエビデンス(証拠)が少ないからだ。
だが、そんな彼らも完全無敵なる恐るべきバケモノではない。どこでもかしこでも、サーチアンドデストロイの如く、人間を発見するや感染し、呼吸器系を壊し、死に至らしめる恐ろしいバケモノなんかではない。厚生労働省や、WHOが言う「こんなことを行うな、気をつけましょう」の文言を見れば、彼らの能力とその限界がわかってくるだろう。
言うまでもないが、私が言いたいのは彼ら新型コロナウイルスなんて大して気にしなくてもいいということでは断じて無い。ただ、必要以上に怖がったり、逆に過小評価しないように、適切な認識と対策を身に着けて実行し、むしろこの危機的状況を大いに利用し、自分たちの成長につなげようと言うことだ。
今回の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)にヤラれないように、クセモノタクティカルが推奨する精神衛生と身体衛生における対策は以下の通り
~精神衛生編~
●よく動き、よく遊び、よく笑い、よく挑戦する!!
→ロックダウンだの不要不急な外出は避けろだので、運動や娯楽から遠ざかっていては、今度は精神がヤラれ、次第に身体もヤラれる!!
→家の敷地内、人の少ない場所で適度な運動や娯楽を楽しむのは大事だ。健全な身体は健全な精神に宿る!!
→我々はサイバーダイン製のアンドロイドではない。何かを、誰かと楽しみ、大いに笑うことは精神を健全に保ち、免疫力の向上に欠かせないことである。
→今は素晴らしい時代だ。家にいたり、人と離れていても娯楽や人との繋がりに事欠くことはない。
→いい機会なので、新しいことや未知なることに挑戦するのは素晴らしいことだ。自己の成長につながり、これからの人生で思わぬ方向で役立つかもしれない。我々は常に進化する生物であるべきだ。
●よく寝て、よく食べ(量だけでなく質も!)、風呂は毎日入れ!
→強い免疫力は健全な日常生活から!!
→腹が減っては戦はできぬ!疲れていても戦はできぬ!
~外出編~
●ドアやスイッチ類等、他人が触るもの、触った可能性が高いものに触れる際には、極力素手で触れない。手袋や割り箸等の使い捨てがしやすいものだとなお良いだろう。
●支障のない限り、人とはソーシャルディスタンス(社会的距離)で言われている2メートル以上の距離を保つ。
●換気の悪い密閉空間、多数が集まる密集場所、間近で会話等をする密接場面、、、いわゆる「3密」を避ける。
●不要不急の「3密外出」を避ける。食料品の買い物等でやむを得ず「3密外出」を行う際は、基礎疾患等の無い健康な者が最少人数で行くことが望ましい。
●特に人が集まったり接触を行う可能性が高い場所では、マスクを着用し、適時適切なうがいと手洗いや、消毒、換気を行う。
●多くの人との接触を行い、帰宅した際には、可能な限り玄関で着ていた服等を脱ぎ、速やかに洗濯や入浴等の家庭でできる「除染」を行う。
一般人が今の段階でできることはこれくらいだ。いかに自らの身体と精神を健全に保ち、医療機関のご厄介にならないか…これに尽きる。
●現状ではこの騒動がいつまで続くのか誰もわからない。もしかしたら長期化するかも、常態化するのでは?いや、夏には終わるだろう・・・さまざな意見がコロナウイルスと共に飛び交っている。
●他にも、巷ではメディアやネットを通してSARS-CoV-2やそれに対する様々な対策・予防方法が飛び交っているが、出処やエビデンス等の信憑性が怪しいものが本当に多い。
●だがどの方向に転んだにせよ、「次の日」はやってくるのだ。その時に備え、身体だけでなく、精神も健全でなくてはならない。
●精神が沈んでいると、免疫力も同時に低下してしまう。どうせならこの新たな日常を、感染症に気を配りながらも、楽しく建設的に過ごすべきだ。
●新型コロナウイルス「SARS-CoV-2」は、仲間を増やすために人間を利用して調子に乗っている。そこで我々人類も、ただ家に籠もってくすぶっている場合じゃない。
●今度はこっちが奴らを利用し、これを機会に自らの成長と進化につなげていきたい。そしてそれを、家族や友人、地域や組織、国、世界へと広めていけば、いったいどんな素晴らしい未来が開けることだろうか?
本編へ
真の敵は人間自身が情報の海に放出している「ウイルス」にあり。
今まで様々な紛争地や、凶悪犯罪地帯等の修羅場をくぐり抜けてきた我々、現代戦技研究会 KUSEMONO TACTICALがコロナ禍に立ち向かう「マインドセット ~本編~」を提供しよう。
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