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ジャンル:キーボード

情報端末がPCだけの時代はもはや過去のお話。家の中にはスマホ、タブレット、PCと様々な端末で溢れかえっている。ネットサーフィンはPC、メールやLINEはスマホ、、、キーボードを一つにまとめたくない?そんな時はこちらのオシャレなキーボードで全て解決。

執筆時期:2017年7月

SPECS | 性能諸元

メーカー名(メーカー国・製造国) Logitech(日本名Logicool)(スイス・中華人民共和国)
サイズ(横×縦×厚み) 380×158×22mm
重量 875グラム
キー諸元 キー構造:パンタグラフ方式

キーピッチ&キーストローク:19mm・2mm

キーレイアウト:日本語101

ワイヤレス方式 Unifying(2.4GHz)& Blueetooth Smart
電源(駆動時間) 単4電池×2個(最大24ヶ月)
暗号化方式 128ビットAES
価格(購入価格) 10250円(2017年、7100円で購入)

多数のデバイスを瞬時に切り替えれるマルチデバイスキーボード

キーボードが壊れてしまった。今まで10年近く使ってきたシグマAPOの「Elysium(有線版)というキーボードだ。薄型でクールなデザインであるこのキーボードは、ちょっと独特なキー配置の関係上、友人からの評判が著しく悪く、私の家へ来て触る度に非難の的であった。私もデザインだけで選んでしまった感があり、打鍵感はあまり好きではなかったのだが何となく長年使い続けた。それがとうとう壊れた。いくつかのキーの反応が悪くなった。特に「!」を打つ際、ボケたキーボードをビックリさせるようにガツガツ何度か叩いて認識させなければならないストレスは計り知れないものだった。ここで退役だ。

いざ新人を雇おうと街へ繰り出したが、ここで問題が発生する。地方都市が故に、実際に手にとって触れるものが少ないのだ。いくらネットが普及して、買い物における地方都市のデメリットが薄まった昨今とは言え、これだけは埋まらない。かと言って、キーボードのように実際に触ってみないと良し悪しのわからないものを実機も見ずに買うのはバクチだ。


それをわかっていながらこのキーボードを購入した。スタンド一体型の便利そうな外観に魅せられて買ったが、キーが丸くてアイソレーション(隣り合うキー同士が離れているタイプ)であるという未知への不安はあった。メーカーはロジクール。マウスに関してはもう長年ここのマウスを買い替えて使ってる。マウスは今のところ私としてはロジクール以外ありえない。


説明書は…箱の中に描かれているこれだけだ。2.4GHz帯の無線を使用するUnifyingで使用する場合は、付属のレシーバーさえUSBへ挿してしまえばこれで何とかなるのだからスゴい。Bluetoothの場合は機械に疎い人はよくわからないかもしれないが。どちらにせよ、「説明書?どうせ読まんでしょ^^」っていう外国企業にありがちな大雑把で思い切りの良いスタンスを感じる。


電池は底面の電池ボックスにすでセットされている。電池ボックス内にはUnifyingレシーバーも入れておけるので携行する際も安心だ。とは言えこんな900グラム近い重さのキーボードを携行する人がいるのかどうかは知らない。底面には5箇所の滑り止めがある。角度調節機構は無い。


丸みがあってかわいいキーボードだ。長さも40センチを切っているので思ったよりも大きくない。ただズッシリとした存在感はある。重さも相まって、使っているとズレるといったことな無いだろう。キーボードはマットな感じで指紋や汚れが目立ちにくいのも良い。


側面から見るとわかるが、大きなスタンドの上にキーボードが乗っかっているようなデザインだ。スタンド部分は白い表面に黒いツブツブがプリントされており石のようなクールなスタイルに仕上げてある。スタンドの感触は独特で、ラバーとプラスチックの中間のような感じだ。角度調節機能は無く、最初から7~8度傾斜したデザインをしている。とは言え、私は角度が低いと感じて何かを噛ましたくなる。


スタンドは本体の重さも相まって実に良い仕事をしてくれる。このように、タブレットとスマホをセットしても引っくり返ることはない。スマホだけでなく、メモスタンドや文具等の小物置き場としても使えるだろう。マルチデバイスの切り替えはちゃんとペアリングさえされていれば、宣伝文句通り一瞬で行える。とは言え、BluetoothはBluetooth Smartに対応した機種でないとペアリングできないので注意してほしい。


さて、肝心のキーボードだが、結論から言えば私にはまったくもって不向きであった。キーボードそのものは、オシャレでカワイイ。問題は打鍵感だ。
まず隣り合ったキー同士が離れているアイソレーションタイプがダメだった。私は基本的にノートパソコンのような、薄型で隣同士がみっちり詰まったタイプのキーボードを好むので、アイソレーションタイプで、しかも本製品のような角が取れた丸みのあるキーはミスタイプを連発してしまう。また、エンターキー下の上下左右のカーソルキーが小さいのもプチプチとイライラが積もってくる。だが何よりも我慢ならないのは、打鍵感だ。キーピッチは2mmあるらしいのだが、まるで板の上のおはじきを押してる感じだ。コチコチとした感じで、とてもキーボードを打っているような感じはしない。ゲーミング用の分厚いメカニカルキーボードのような、カチャカチャ、ッターン!!と言った大げさな音は好まないが、これはあまりにも静かで味気ない。打鍵感に関しては、前機種のK480の方があるだろう。やはりキーボードやマウスは実機を触ってから購入すべきだ。私のような田舎者だと難しいが…

ちなみに、F1~F12のキーは、デフォルトでは独自の割り当てとなっており、F1~F3でペアリングデバイスの切り替え、その他でホームやミュージックプレイヤーの操作ができる。通常のFキーを使いたい場合は、公式ソフトウェアの「Logicool Options」で行う。他にも、Prt ScrPg Up等のキーはFnキーとの組み合わせで機能するので留意してもらいたい。

最後に、散々に言った後で言うのも何だが、このキーボードが悪いかと言えばそうではない。これはあくまで私の好みの問題だ。