REVIEW >> GOOD LIFE GOODS| その他人生の香辛料

ジャンル:腕時計

余計なロゴも何も無いシンプルでどことなくカワイイ腕時計のPEBBLE。日々の消耗に余裕を与えてくれる時計だ。

SPECS | 性能諸元

メーカー名・国(メーカー国・生産国) bulbul (デンマーク・中華人民共和国)
防水性能 3気圧(日常生活防水)
バッテリー寿命 10年
ケースサイズ 40mm×37mm×高さ8mm
バンド幅 18mm
材質 バンド:本革(イタリア製)

パネル:サファイアガラス

ケース:316Lスチール(ドイツ製)

ムーブメント:クオーツ(スイス製)

価格 (購入価格) 海外:400ドル前後 (2015年 海外通販にて180ドル)

国内:3万円~4万円代

時間なんて大まかでいい

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地球人は皆、「時間」という刑務所に収監されている。特に、日本人という民族は懲罰房に放り込まれ、より厳格な時間によって雁字搦めに徹底管理されている。そのおかげで、電車が1分遅れると鬼の首を取ったように非難されたり、始業の1時間前に出社し、終業時間は曖昧になる始末だ(・・・ん?)。いったい我々が何をしたというのか。いくら我々の先祖が各地でバカをやってみんなに迷惑をかけたからと言って、そんなはるか昔の罪をいつまで背負わなくてはならないのだろうか。

そんな中、デンマークの「KiBiSi」というデザイナー3人衆がbulbul(ブルブル)という一つの腕時計ブランドを設立した。ここの腕時計は、みなシンプルイズベストなデザインの腕時計だ。私はそんな腕時計が大好きだ。もはやメーカーのロゴすらいらない。王冠のマークが乗っかっている旧態依然型の時計なぞ論外であり、ドバイ空港のコンコースを歩いていると頭が痛くなる。そんなbulbulの腕時計で、とりわけシンプルで、厳格な時間から開放させてくれるのがPEBBLEシリーズだ。時間からの開放とは言え、大まかな時間は与えてくれる。何をそんなに肩を張っているのか、こんなのでいいのだと囁いている。PEBBLEとは小石の意味で、まるで河原から拾ってきたようなかわいいスクエア型の腕時計だ。このPEBBLEシリーズは、全9種類あり、それぞれ色やバンドのタイプが違う。今回チョイスしたのは、茶色のレザーバンドに淡い金色のケースの「05」だ。

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ケースには余計な文字盤どころか、メーカーロゴすらない。針と背景の色が同じなのも相まって、今が何時かはわかっても正確な時間まではわからない。それでいいのだ。そういう日があったっていい。日本人はセイコーのムーブメントのようにキッチリカッチリと生きすぎている。たまには適度に力を抜くべきであり、それでこそ見えてくるものもある。

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個人的にはこの竜頭の配置が好きだ。ケースの可愛さを損なわず、良いアクセントにもなっている。無意味にイジりたくなる。

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裏面にようやく控えめにメーカーとデザイナー名が刻印されている。

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ただこのシリコン製の青いワッパは安っぽさが出てしまっている。これはPEBBLE全シリーズ共通だ。これがこの時計のトレードマークみたいなものだが、交換してもよいだろう。また、イタリア製の革バンドも、もう少しボリュームが欲しいところ。

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パッケージはシンプルでカワイイ。ワッパの予備と、説明書兼保証書が付く。この手の小さなメーカーとしては珍しく、日本語だ。保証は2年となっている。

たまの休日くらいはお硬い時計を外し、PEBBLEを付けてカメラでも持ってお外へ繰り出してはどうだろうか?少しくらい気を抜いたってバチは当たらない。

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