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米国で官民へのタクティカルウェア類の製造でお馴染みのTRU-SPEC社のポンチョタイプのレインウェア。一見どこにでもある簡易的なポンチョだが、ちょっと面白い機能があり、アウトドアシーンでいろいろと活躍ができる。

SPECS | 性能諸元

 メーカー名・国(生産国)  TRU-SPEC ATRANCO(アメリカ合衆国・Made in PRC、、、要するに中華人民共和国)
 縦×横  約125cm×約130cm
 材質 ナイロン( 撥水コーティング)
 価格(購入価格)  20ドル~40ドル(海外通販のセール品で18ドル)

ポンチョとしては…?

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(着用しているモデルの身長は165cm)
まずは、レインウェアとして一番大事な雨風をどこまで凌げれるかだが、塗布されている撥水コーティングはだいたい何回か使用していると効果がなくなり、雨が染みてくる。レインウェアを着てる状態で濡れネズミになるのは何とも言えない惨めな気分になるが、そこはゴアテックスでもないので仕方ないところか。故に、定期的に防水スプレー等で再コーティングをしてやる必要がある。このポンチョ、国内では概ね3000円前半の価格なので、レインウェアとして購入するのであれば、同じ価格帯でもっと良い製品を探した方がいい。

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また、後述で述べる機能のため、側面は縫ってあるのではなく、数カ所ボタンで留めてあるだけなので、風が強い雨天時にはそこから入ってくる。まぁ、この点は横幅が長いのでそこまで気にならない。そう、一応ミリタリー系のメーカーが作っただけあり、ポンチョそのものは全体的に大きめに作られている。そのため、タクティカルギアやバックパック等のフル装備でもすっぽりとかぶることは問題ない。

このポンチョ、カラーバリエーションがいくつかあり、今回購入したデジタルウッドランド(MARPAT迷彩)、ACU迷彩、ODとある。デジタルウッドランドは、日本の山林でも高い迷彩効果を発揮してくれるので、アンブッシュや監視、防御をする際に、バッグ等に忍ばせておき、パッと出してパッとかぶると、簡易的なカモフラージュアイテムとして良い仕事ができそうだ。ただ、ヘルメット着用を想定して頭部の部分も大きめに作られているので、動きや風等によっては不意に視界が遮られることがある。激しい動きや、自転車などで使用する際は注意されたし。また、ポンチョタイプの宿命として、手首部分は絞れないので、手を前に伸ばしたりすると、下の衣服が出てきてずぶ濡れになる点も記載しておく。

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開けば簡易テント・シートと役立つマルチツール

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このポンチョの真価はここからだ。下部側面にくくられている紐をほどき、側面のボタンを外すと、大きく前後に広げることができる。これにより、簡易的なテントやシェルターとして使用できる。写真の通り、自転車一台を余裕で覆えることができる大きさなので、アウトドアでちょっとした小降りの雨や、日よけとして利用できる。また、このポンチョは、側面に付いているボタンが両面にあり、複数のポンチョを用いることで、いくらでも繋げて面積を広げることができる。

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また、地面に敷いてレジャーシートとしても使えるだろう。開いていない状態でも、一人分の座る場所と、荷物を置くことができ、開くと倍の面積を確保できる。

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付属の収納袋に入れておけば、ハンドバッグにポンっと入れておけるレベルの大きさになるので、アウトドアに行く際は転ばぬ先の杖として、車やバッグの中に放り込んでおけば、意外と役立つスグレモノだ。


 

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