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ジャンル:ベルト、タクティカルベルト

飛んだり跳ねたり走り回っても、壊れない・ズレないベルトはないものか?装備品はベルトに付ける派にオススメしたいのが、High Speed Gear社のコブラバックルを採用したベルトだ!

執筆時期:2018/04/03

SPECS | 性能諸元

メーカー名・国(メーカー国・生産国) High Speed Gear  (アメリカ合衆国)
全長(cm) S(本製品:71-76)、M(81-86)、L(91.5-96.5)、XL(101.5-106.5)、2X(111.5-117)
全幅 4.45cm(1.75インチ)
カラー ブラック(本製品)、コヨーテブラウン、マルチカム、OD、ウルフグレイ
保証 生涯保証
価格相場 (購入価格) 99ドル (2016年 12300円で購入)

コブラを携えたHSGIのベルト


長らく愛用していたコンドルのベルトが壊れた。私はタクティカルベストとかではなく、ベルトに装備品をボコボコ装着する派なので、ベルトの損傷は死活問題である。

今度は頑丈なものを購入しようと、タコマグポーチでお馴染みのHSGIHigh Speed Gear Incハイスピードギア社)のベルト(Cobra IDR 1.75 Rigger Belt)を購入した。


今流行りのコブラバックルを採用したもので、今まで使ってた樹脂製のベルトバックルとはわけが違う重厚感である。コブラバックルを採用したベルトは他社からもたくさん出ているが、私の用途や値段の手頃さからHSGIを選んだ。

コブラバックルは、AustriaAlpin COBRA社が開発したバックルで、7075アルミニウムから作られたそのボディは、18kN(約1.8トン)もの耐久性に優れたバックルで、軍や警察といった公的機関のみならず、NASAやレスキュー、登山といった多方面でベルトのバックルのみならず、ベストやバックパックといった多用途バックルとしても採用されている。

とは言え、それはあくまでコブラバックルの話。このベルトそのものも大変タフなベルトだが、クライミング用途とかで作られたわけではなく、それらに該当する各機関の認可を受けてるわけではもないので悪しからず。


バックルは樹脂製のバックルに比べると、少し取り外しにくさはある。また、コブラバックルの重量だけでも約85グラムもありフロントヘビーだ。ただ、耐久性は樹脂製のものとは比べ物にならない。

初期のコブラバックルこそ匍匐前進等をしてる際に、バックルのツメに干渉して外れるといったことがあったが、こちらはツメがロープロファイルかつ厚みが増して外れにくくなっている。

金属製のコブラバックルは重くてゴツくて嫌だという場合は、耐久性は少し落ちるものの、樹脂製GT Cobraバックルがある。このバックルを採用したベルトはコンドル社等から販売されているので、そちらをチョイスするのも良いだろう。



本製品は、ロープロファイルなDリングを備えたIDRIntegrated D-Ring)というシリーズになる。できれば、ギンギン銀色でメッキメッキな奴じゃなくて、暗い色がよかったが。

このDリングでなにすんの?っていうと、ベルクロ付きのループとつながっていて、これにより、ある程度長さや締め付け具合を調節できるのだ。体格や装備品の変化で、せっかくセットアップしたベルトの長さを調整するのはかなり面倒だ。今までそんな苦労をした方は多いと思う。この機能のおかげで、装備どころかベルトそのものすら外さずに、長さ調整ができる優れた機能である。

HSGIのコブラベルトは、このDリングが大型のもの(D-RINGシリーズ)と小型のIDR、Dリング無しに分けられる。

大型のD-RINGシリーズはDリングがグレーで目立ちにくく、サングラス等いろんなものを吊り下げやすいという利点もあるが、パンツのベルトループ内に入らない場合もあるので注意。

私は基本的にパンツはそれ用のベルトを使い、装備品はこのベルトだけで独立して吊るす派なので、大型のD-RINGでもよかったのだが、小型のIDRシリーズ以外はコブラバックルのツメがロープロファイルではない従来型になるのでやめた。

また、それら各シリーズにベルト幅の違いと、ベルト裏のベルクロの有無ベルトの長さの違いに細分化される。

ベルト幅は1.5インチ(3.81cm)1.75インチ(4.44cm)の2種類用意されている。私は装備品をいっぱい吊るすこともあるので、後者を購入した。装備品の状況や、手持ちのパンツのベルトループに通すか否かで選ぶとよい。

ベルトの長さはS(本製品:28-30インチ:71-76cm)、M(32-34:81-86)、L(36-38:91.5-96.5)、XL(40-42:101.5-106.5)、2X(44-46:111.5-117)のラインナップが展開されている。私は女性モノのM~Lサイズが着れちゃうようなスリム野郎なんで、Sサイズを購入。




また、ベルクロがあると何の役に立つのかというと、別売りのMicro Grip Belt Panel(マイクログリップベルトパネル)を購入することで、ベルクロ同士ピタッと付けて、より良いフィット・一体感を得ることができる。

Micro Grip Belt Panelには滑り止めのラバーが貼られてあるので、訓練に励んでいる間にベルトに付けた装備品がメリーゴーランドの如くグルグルしてました!といった間抜けな事態を減少させることができる。

Micro Grip Belt Panelは定価24ドル、日本国内だと3000円前後で購入できる。(2018年現在)

このMicro Grip Belt Panelにも長さの違いがあり、S(23インチ:58.4cm)、M(27インチ:68.5cm)、L(31インチ:78.7cm)、XL(35インチ:88.9cm)、2XL(39インチ:99cm)のラインナップが展開されている。私はSサイズを購入。

実際このMicro Grip Belt Panelは、私のようにベルト単体で重い装備品を吊るす派にはスゴい役立つのでオススメだ。ちょこっとした訓練だとサスペンダー無しで動き回れる。


ベルトの長さは末端を表面に付いているベルクロで止める形で調節できる。各ベルトサイズの調節幅は、5-6センチ程度しか調節できないので、体格や装備品や服装が極端に変わった場合は、大人しく違うサイズのベルトを別途買おう。



ベルクロ付きでMicro Grip Belt Panelを購入してよかった。一体感があるし、ズレにくいし、ベルトとMicro Grip Belt Panelとの間に装備品を挟むことで装備品も固定される。


この一体感のおかげで、日々の鍛錬や激しい訓練でも負担が大きく軽減された。おかげで安心して射撃や任務に集中することができる。良い製品だ。